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【閉店】善光寺門前の古民家をリノベーション。読書ができるロースター「うみなつ珈琲」@長野市
公開日:2022/06/14
2022年6月11日に善光寺門前の西側、桜枝町にオープンした「うみなつ珈琲」は、コーヒーの焙煎を行う佐藤海(さとうかい)さんと、パティシエ経験を生かし焼き菓子を作る小澤夏生(おざわなつき)さんのふたりで営むカフェ。
※2024年5月29日で、営業終了しました。https://www.instagram.com/uminatsu_coffee/
かわいらしくて印象的な“うみなつ”という店名は、お察しのとおり、ふたりの名前から取ったネーミングです。コーヒー担当の佐藤さんは、県内の国立大学に通いながら焙煎のイロハを学びました。コーヒーに興味を持ったきっかけはコーヒー好きの友人からもらった、とあるロースターの豆。
普段からコーヒーは飲み慣れていたはずなのに、友人からもらったその豆を自分で挽き、淹れたコーヒーのおいしさに感動。そこから奥深いコーヒーの魅力に取り憑かれたといいます。
また当時、教育学部に在学していた彼は、卒業後に、そのまま教師になる道に対して疑問を感じ、自分の本当にやりたいことを改めて見つめ直すため大学を休学。そのなかで「この時間を使ってなにか身につけよう」と考え、興味のあった焙煎の勉強をはじめます。
そこから、友人から譲り受けた手回し焙煎機を使って独学で焙煎を学んだり、バイト先の飲食店で自分の焙煎したコーヒーを提供したり、販売したり、コーヒーショップで働いてその知見を広げたりと、コーヒー浸けの日々を送ります。次第に自分の手掛けたコーヒーが評判になってくると、それに比例して、もっとコーヒーを極めたい、コーヒーに関する仕事に就きたいと考えるようになっていきました。
ふたりが出会って、店を開くまで
佐藤さんは、自分のコーヒーをより多くの人に味わってもらいたいと、2021年からマルシェやイベント限定で出店する「KAI COFFEE」をスタート。色々なイベントに出店するなかで、須坂市の「ル・パニエ」で開催されたマルシェで、当時そこで働いていた小澤さんと出会います。
それから約1年、ふたりは目標だった自分の店をオープンさせました。
元々、果物屋を営んでいた古い民家を借り、自分たちの手でセルフリノベーション。電設や水道のように専門的な技術を要する箇所以外はすべて手をかけ、温かく居心地の良い空間を作り上げました。
シナモンロールとコーヒーでグッドな朝を
この店のイチオシは、朝8時の開店から食べられる「モーニングプレート(1,100円)」。ひと皿に盛り付けられたシナモンロール、ベーコンエッグ、鶏ハム、キャロットラペはすべて小澤さんの手作りです。
朝日に照らされる門前の街並みを眺めながらの朝食は、もう最高。店内の本棚には、ふたりが友人とともに選書した本が1,000冊以上置かれており、自由に手にとって読むことができます。
本のジャンルは海外の絵本やエッセイ、小説など多岐に渡るので、気に入った本を見つけたら、毎朝通って朝ごはんと一緒に少しずつ読み進める朝活、というのもいいかもしれません。
コーヒーと焼き菓子で過ごす日中
とはいえ、カフェですから、主役はもちろんコーヒー。豆の良さを最大限生かすことをモットーに、誰が飲んでもおいしいと感じられるコーヒーにこだわっています。そのため、ローストスタイルは、丸みがあって、コクや深みを感じられる中深煎りから深煎りがメイン。
お店のオリジナル「うみなつブレンド」はブラジルをメインとした、インドネシアとの2種ブレンド。口あたりのまろやかさで、誰にでもフィットする飲みやすい印象と、しっかりとしたボディもありつつ飲み終わりの余韻も感じられます。
万人がおいしいと思える味を目指しているからこそ、佐藤さんのコーヒーを飲んで「それまでコーヒーが苦手だったけど飲めるようになった」という人までいるほどです。
このコーヒーとの相性を考えて作られているのが、小澤さん特製のクランブルケーキやスコーン、パウンドケーキなどの焼き菓子。平日でも早々に売り切れてしまうほどの人気です。
ほかにもメープルプリンや押麦のスープなどのメニューも展開。
門前散策の小休止にはぴったりなので、ぜひ足を運んでみてください。
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