11月オープン「ころっけのハヤシ」奈良県で70年愛され続けるコロッケやカツの揚げ物専門店!祖父母の味を長野へ@長野県佐久市
地産にこだわったメニューが魅力の「四川中華料理 佐介」。
店主である中澤智春さんが、中華の鉄人直伝の本格四川を提供するほか、季節ごとに地元の日本酒専門店「酒舗清水屋」推薦の1銘柄を使ったラーメンを開発するなど、創意工夫あふれる料理が楽しめる。
2年前には地元の名産「佐久鯉」を使った「鯉かまぼこ」を開発し、地域活性化に貢献。
かまぼこの製造方法や鯉の調理方法を学ぶほか、「全国かまぼこ品評会」でアドバイスをもらうなど、2年かけて開発し、海から一番遠いかまぼこ屋を実現させた。
「鯉かまぼこ」(プレーン500円、旨煮600円)
鯉の切り身を丁寧に裏ごしし、臭みや小骨を取り除いたすり身を使用。
親しみやすい姿と、鯉が苦手な中澤さん自身も食べやすいよう工夫した味わいで話題となる。
「鯉ら~めん」(1,000円)
直径18cmの大きなかまぼこがのった、鶏ガラスープに鯉の魚醤を加えた地産醤油ラーメン。
型抜きの要領で白いかまぼこから鯉をくり抜くと、まるで夫婦鯉が泳いでいるかのよう。
ふわふわのかまぼこがスープの旨味をたっぷり含んで、噛みしめるたびに上品な旨味を堪能できる。
地元の食材を使った料理開発に積極的に取り組む背景には、重い心臓病を患って入院した三男・維斗(ゆうと)くんの存在があった。
「維斗は生後一日で『大動脈弁狭窄症』と診断を受けました。
5歳の時に手術を経験し、小学校に入学後も入退院を繰り返しています。
治療費や手術費の一部として県の助成金を受け、その恩返しとして、料理で地元や県の魅力を発信したいと考えたんです」と中澤さん。
店を切り盛りし、維斗くんの入院するこども病院へ通う生活のなか、新たな名産品の開発や、佐久地域のフードロス削減活動に中澤さんが取り組み続ける間も、維斗くんの病状は日に日に悪化していった。
「2020年7月から強心剤の点滴を外すことができず、それ以来、現在に至るまで長い入院生活を送っています。
この時点で、50万人にひとりという難病の心臓病『拘束型心筋症』という診断を受けました」
日本で心臓移植のドナーを待つことは、今の維斗くんの病状では厳しい。
完治には海外での移植手術しかない。中澤さん夫妻は葛藤した。
「今まで子どもを救いたくて渡航した人の中で、自営業の人は誰もいないそうです。
サラリーマンのように上司もいなければ、店を任せるスタッフもいないので、自分たちが抜けたら店が成り立たなくなります。
それでも子どもの命を救いたい。
移植医療に携わるなかで感じたのは、宝くじに当たるくらい、海外に受け入れてもらうことは難しいということです。
緊急性が高く、最優先で治療を受けなければいけない人は大勢いますが、今年海外に受け入れが決まったのはうちで3件目。
受け入れられたのはすごいことだから、諦めちゃいけない!と移植支援協会からも励まされました」
維斗くんの命を繋ぐために、親としてできることがしたい。
そう思い、中澤さんは海外渡航を決意。
そして、信頼できる仲間で『ゆうちゃんを救う会』を結成した。
今後は維斗くんが通う小学校に募金箱の制作協力を仰ぎ、県内外問わず協力可能な店舗へ募金箱の設置を依頼するそう。
「今後どう展開するかは自分次第。この活動を県内だけでなく、全国に広めていきたい。
そして維斗が完治した時は、心臓移植をしたくてもできない人の力になりたいです」と中澤さんは語る。
●住所
佐久市長土呂1183・1
●電話
0267・67・8070
●営業時間
11時30分~14時、17時30分~21時
●定休日
水曜
●席数
34席
●駐車場
90台
●HP
https://saku-sasuke.com/
●備考
カード可、電子マネー可(PayPayのみ)
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