9/27(金)9/28(土)長野県の子育てファミリー応援イベント『第5回 Komachi プレママ&ベビーフェス in Nagano 2024』内容をご紹介!@長野市・エムウェーブ
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◆すべての質問・疑問について、3人の先生がお答えします!
言語習得には臨界期があり、脳は10歳頃まで柔軟性があるのですが、思春期頃になるとその柔軟性が消失し始めるとされています。特に発音は早く始めたほうがよいと言われています。4歳頃には興味のある言葉や長い文章を巧みにコピーするようになりますので、これが1つの目安となるでしょう。
中学から英語学習を始めた子どもの方が成功者になる例はいくらでもあります。幼い頃に経験的学習から入るか、思春期頃に知識学習から入るか、個人の適性で判断してあげてください。ちなみに、日本人が英語学習に必要な時間は約3000時間と言われています。(富永先生)
難しい質問ですが、言語の習得については母国語の習得と同じ過程をたどることが、一番自然で少ない労力と時間で習得できる方法です。発達段階と興味に合わせながら、聞く→話す→読む→書く、の順番で適切な素材を与えながら身に付けていく、毎日少しずつでも楽しく英語に接することが大切です。
これからは音声ベースの英語になりますから、幼児期にたくさんの英語の音を聞かせておけば、何歳から英会話学校に通おうと(理想4、5歳、少なくとも10歳までには)きちんとしたプログラムを持っている学校であれば、順調に英語ができるようになるはずです。(マキナリー先生)
理想はできるだけ小さい時からできるだけたくさんの時間英語に触れることです。ネイティブの子どものように英語にどっぷり浸かることです。でも日本の日常生活では難しいので、できるだけ多く英語に触れるチャンスを作ることですね。映画や DVDでも良いですし、知り合いに外国人がいれば接するチャンスを作りましょう!(Marco先生)
英語のネイティブ・スピーカー=よい英語の先生とは限りません。英語を知っているけれども、英語の学び方について知っているわけではありません。きちんと外国語教育について学んでいるネイティブの先生に出会えるとよいでしょう。
言語教育の最も理想的な指導者は、母語が同じで、学習する言語について豊富な知識がある者であると言われています。日本のような英語を外国語として学習している環境(EFL環境)では、まずは教室が英語使用の場になる必要がありますので、先生方も一生懸命研修を受け、研究しています。ネイティブ・スピーカーは確かに私たちが目標とする姿ですが、今やネイティブだけのものではない英語の実用的学習の場として学校教育に期待しましょう。(富永先生)
2020年に小学校5年生から英語は必修科目になりますが、わずかに年間70時間という限られた授業時数です。5年生からでは遅い、年間70時間では少なすぎ、というのが私の意見です。英語への興味をもたせ、子どもの学ぶ力を引き出して授業を展開できる先生であれば学校の授業だけでも可能かもしれません。
しかし、実用的な英語習得の土台は文字ベースの知識ではなく音声ベースですから、幼児期から初等教育において、ネイティブの先生から大量に自然の英語をインプットしてリスニング力をつけておくことは、その後の4技能のバランスがよい、実用的な英語力につなげていくのに重要なことです。(マキナリー先生)
学校教育がもう少し変わってくれば良いかもしれませんが、現状では自分の言いたいことを自分の言葉で話せるようになるには、学校の授業の他にもう少し会話を練習する時間があると良いですね。英語だけに限らず子どもたちが自分の意見をもっと言える環境、もっと自分の頭で考えて自分の言葉で話せるような指導が必要だと思います。(Marco先生)
学習という観点からは、まずは母語の尊重が大切です。幼児・児童英語ではあくまでも学習というよりは、英語に触れる機会を増やすということでよいと思います。ただ、「英語を使っている時は英語」、「日本語を使っているときは日本語」というけじめが必要です。これはバイリンガル教育の成功法の1つでもあります。(富永先生)
使える英語は知識として学ぶのではなく、母語のような過程で自然に身に付けて習得していきます。日本語と英語を同時に聞かせていても混乱はありません。子どもの頭の中に英語と日本語が一時期雑多に入っていても、毎日言葉を聞く中で育っていますから、自然とすみわけができるようになっていくものです。子どもの力は大人が考えるほど限られたものではないです。むしろ「日本語を話せるようになってから英語を」と時を待っていると、子どもの言語習得の敏感期や臨界期を逸し、後になって取り戻そうとすると大変な労力と時間を要することになります。子どもの時間は有限なのです。(マキナリー先生)
子どもの脳は大量の情報を吸収できます。スポンジのように吸収しますので繰り返し使うことで身についてきます。 実際に私の息子も生まれた時から毎日英語と日本語を使っていました。はじめは少し習得が遅い場合もありますが、すぐに両方の言語の使い分けができるようになりますよ。(Marco先生)
今の英語学習はひと昔前の学習方法とはだいぶ変わってきています。文法理解や単語の暗記から始めるのではなく、コミュニケーション活動に視点を置いた学習です。親御さんも過去のリベンジ!再チャレンジのつもりで、お子様とご一緒に学習をすすめながら、ご自分の英語学習を始めてみてはいかがでしょうか。わからないところ、不得意なところをお互い助け合いながら学ぶ時間を楽しむことは、まさに親子のアクティブ・ラーニングになると思います。(富永先生)
「英語が苦手だった」「難しかった」とお子さんに言うと、お子さんも「英語は難しいんだ」と思い込みます。苦手だったことは口にせず「英語ができるといいよね」「楽しいよね」と言いながら一緒に英語の音声を聞いたり、英語を楽しんでいる姿を見せることが重要です。
親の役割は子どもの興味や学ぶ力を引き出すことですから、ネイティブの発音は親からでなくCDやDVDで一緒に聞けばいいのです。お子さんの方があっという間にいい発音で話せるようになるはずですから「すご~い!」と感動してあげると、子どものとめどなく学ぶ力がどんどん出てきます。(マキナリー先生)
心配ありません。大切なのはポジティブなサポートです。お子さんが先生から褒められたことを評価してあげましょう。たまにクラスを参観して一緒に学び、家でもお子さんと一緒に繰り返してみたりしてはいかがですか?(Marco先生)
継続は長い目で見守りましょう。お子様の発達段階に合わせて興味のあるものや学習の方法が変わってきます。いろいろな学びの機会を与えてあげましょう。好きな学び方に出会うかもしれません。地域の催し物や、美術館や博物館でも良い学びの場になります。時期をみて、お子様が興味のあるものに、英語に関する情報を少し与えてみてはいかがでしょう。
アニメの名探偵ホームズが好きなお子様が、イギリスに本当のホームズがいたと聞かされ(実際は架空の人物です)、イギリスやホームズの小説に興味を持ち、もっと知りたいと英語の資料を自分で読むようになり、ついに1人でイギリスのホームズ博物館まで行ったという話もあります。最後のご褒美は、素晴らしい英語力でした。(富永先生)
子どもが何か習い事をする時には、英語に限らずやる気になったりやめたくなったり、気持ちが揺らぎます。その時々で理由は様々ですが「英語を使えるようになったらこんな楽しいことがある」「留学できる」「外国人と話ができる」「かっこよく英語でインタビューに答えられる」など具体的な自分のイメージが描けるような話をしてワクワクするようモチベーションを高めてあげましょう。
また、褒められるとうれしいものですから、今の気持ちをよく聞きながら、これまで継続してきたことやできていることを褒めてあげることで気持ちの立て直しができると思います。(マキナリー先生)
「Fun!」とにかく楽しむことです!歌や絵本、体操やダンス、カードやゲーム、お子さんの好きなことを英語でやってみるのです。どの要素にも英語が隠れています。楽しみながら学びましょう。
もう1つは、英語を実際の生活に結びつけることです。机の上だけで覚えるのと実践の中で使って覚えるのとでは吸収が全然違います。(Marco先生)
英語学習のプロセスはさまざまあります。発音や文法はお料理を作る際の「材料」だとお考え下さい。コミュニケーション活動はでき上がった「お料理」です。材料からお料理を考えるパターンと、お料理をいただきながら、「材料は何かな?」と考えるパターンがあります。今、お子様たちは先にお料理をいただいている時期です。「材料」について考え学ぶのは中学校から、2020年からは小学校5年生からになるでしょう。
今は美味しくお料理を食べられるようにしてあげる、つまり発音や文法は気にせず、コミュニケーションや新しい学びを楽しめるようにして差し上げるとよいと思います。(富永先生)
初めから何でもできる人はいません。しかし、間違いの訂正の仕方で間違いをいけないこと、ダメなこと、と思ってしまったらこの先の学習に影響を及ぼします。ダメ、違う、間違っている、こうでしょ、とネガティブな言葉で指摘すると自信がなくなり、嫌いになることもあります。一番いい方法は、正しい音声や文を何回も聞かせたり、少しヒントを与えたりして、自分で間違いに気づかせるようにすることです。
間違うことはいけないこと、と絶対に思わせない事。間違ってもいいんだよ、間違いから正しいことを知るんだよ、と間違いを怖がらないようにすることがとても大事です。(マキナリー先生)
英会話を習っているのにカタカナ発音というのは良くないですね。ただ間違いを指摘するのは良いですが、厳しくしすぎると子どもは逃げてしまいます。上達がゴールなので、完璧でなくても少しずつゆとりを持って直してあげましょう。発音は先生の言葉を聞いて真似をするのです。決してカタカナでメモをさせないようにしてください。(Marco先生)
生まれながらにして耳が不自由なご夫婦の元にお子様が誕生し、他のお子様と変わりなく聞いたり話したりすることができるとわかり、懸命に工夫して子育てを始めました。その1つがテレビをつけておくことです。
自分たちが音で話しかけられない分、テレビから言葉を学んでもらおうとしたのですが、テレビでは話し相手にならず、コミュニケーションの育成にならなかったそうです。
つまり、インタラクション(やりとり)が不足していたのです。英語動画やDVDをご覧になる際は、ご一緒に感動したり笑ったりしながら、その時間を共にし、言葉の繰り返し(コピー)や、リアクションを増やすとよいでしょう。(富永先生)
実用的に使える英語習得のために、その土台になる聞く力をつけるためには、幼児期に英語の音声をどんどん聞かせることが重要です。ニューロン活動(脳細胞の結びつき)の臨界期9歳くらいまではスポンジのようにどんどん吸収しますから、普段聞いている日本語の周波数と違う英語の音や英語のリズムや強弱に慣れていくことは大切です。幼児期にリスニングの力をつけていくと、それ以後に学習していく英語の4技能5領域の力につながります。しかし、これはDVDを見ているだけで養える力ではなく、英語教育プロの的確な指導と学習方法が必要です。(マキナリー先生)
目や耳から入る情報は大切です。DVDや教材がどのような質のものかによりますが、部分的な助けにはなると思います。でも、これだけでは一部にすぎません。聞いて理解して話すことをバランスよくできるようになるのがベストです。(Marco先生)
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※「Kids Komachi」(2019春号)に掲載された記事です
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