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産後ドゥーラ・竹内なつきさんに聞いた「産後の生活」への心構え

公開日:2020-11-26

 「出産を機に生活習慣が一変した」という話はよく聞きます。特に、初産のあとは「こんなにライフサイクルが一変してしまうの!」と驚く人も多いとか。身体の健康だけでなく、心のバランスを保つのが大変になる時期。今回は、長野市と北信地域で初の「認定産後ドゥーラ」として活躍されている「le cocon (ル・ココン)」の竹内なつきさんに「実際の産後の生活」や「その心構え・対処方法」について、お話をおうかがいしました。これからママになるみなさんの参考になること間違いなし!ぜひご一読ください♪

【産後のリアルな生活って?】

 赤ちゃんができてから出産までの間って、赤ちゃんを迎えるための環境を整えたり、洋服や必要な物をそろえたり、不安もありつつ、赤ちゃんとの新しい生活への希望に胸を膨らませている時期ですよね。出産後のママたちとお話しをしていると、特に1人目のお子さまのときは〝出産することへの不安は感じても、その後の生活のことは全然イメージをしていなかった〟〝出産が済んだら、赤ちゃんとの楽しくて幸せな生活が待っていると思ってた〟というようなことをよく耳にします。

 また現在は、有名人がTVやSNSで産後まもなく、出産前と変わらないようなスタイルを披露したり、素敵なベビーグッズに囲まれ、可愛らしい洋服を着た赤ちゃんと、幸せそうなママの写真が発信されることが多くあります。その場面だけを目にすると、出産後の赤ちゃんとの生活って、なんとなくキラキラしたイメージですよね。もちろんそんな幸せな瞬間もたくさんあるのですが、発信されることの少ない過酷な時間も多くあるのが、産後のリアルな生活です。

 何故あえてこんなお話をするのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、知っておくことってとても大事だと思うんです。赤ちゃんを迎えること、新しい家族ができることは、言うまでもなく本当に素晴らしいことです。でも、イメージと現実があまりにもかけ離れてしまうと、ギャップに苦しんだり、ともすると自分を責めてしまうことにも繋がりかねません。産後の生活のリアルを知ることで、自分の生活をイメージしながら、周りの方と一緒にどんなサポートが必要なのか話をしてみてほしいと思います。

 では、具体的にどんな変化が訪れるのでしょう。産後ママのお話や私自身の経験も含めて、一例をご紹介します。
※すべての方に当てはまることではありません。

◇とにかく寝られない!◇

 新生児期は、個人差はありますが、だいたい2~3時間に一度くらいの授乳と、頻回のオムツ替えやお着替え、昼夜は関係ありません。夜中でも赤ちゃんはお腹を空かせて泣き出してしまいます。私自身、息子があまり寝てくれない子だったこともあり、生後6ヶ月くらいまでは3時間以上まとめて眠れたことがありませんでした。もちろんよく眠ってくれる赤ちゃんもいますが、3時間おき(1日8~10回くらい)の授乳は必要になります。産後は横になって身体を休めることがとても大事です。赤ちゃんが寝ている間は、まずは自分も寝るようにしてくださいね。

◇身体が痛い◇

 出産というと赤ちゃんのことにばかり意識が向いてしまいがちですが、出産によるママの身体のダメージはとても大きいのです。骨盤はグラグラ、悪露で1カ月くらい出血が続いたり、会陰切開や帝王切開の傷が痛んだり、後陣痛が想像以上に辛かったり、その他にも腰痛やむくみ、慣れない授乳や抱っこによる腱鞘炎などなど…ボロボロといっても過言ではありません。ですので、前述した「横になって身体を休める」ことが何より大切なのです。

◇気持ちが不安定◇

 産後はホルモンバランスが著しく乱れるため、気持ちがとても不安定になり、自分でもコントロールできなくなることもあります。周りがすべて敵に見えてしまったり、突然わけもなく悲しくなってしまったり…。これはあなたのせいではなく、ホルモンが原因です。出産後の女性の身体はホルモンバランスが著しく乱れてしまいます。そのホルモンバランスの乱れが気持ちを不安定にさせてしまうことが多くあります。そうなってしまった時のためにも、ぜひパートナーやご家族に出産前からお話してほしいことのひとつです。

◇母乳トラブル◇

 〝赤ちゃんが生まれれば、当然母乳が出て赤ちゃんはすくすく大きくなる〟私も出産前そう思っていました。というより、そんなことを考えてもいませんでした。でも、現実は全く違いました。後々知ったことですが、私自身の母乳の出も悪く、赤ちゃんへの飲ませ方も知らずに、ただただ授乳をしていたため、思っていた以上に赤ちゃんは飲めておらず、ストレスも重なり乳腺炎になり、高熱が出て大変痛い思いもしました。出産後は、ぜひ母乳について助産師さんなどの専門家にご相談をしてみてください。最初に正しい知識と飲ませ方などを学んでおくと、その後スムーズな母乳育児ができるようになりますよ。

◇社会からの孤立感◇

 現在はお仕事をしているママが8割以上と言われています。お仕事をしていれば当然多くの人と関わり合いがありますし、お仕事をしていなくても、普段はお友達やさまざまな関係の方と日常的に会ったり話をしたりすることも多いですよね。そんな社会との繋がりが出産をすると一変、産後数ヶ月は特に、パートナーや家族以外の方と関わる時間が激減します。産後しばらくは外出が難しくなりますし、赤ちゃんにかかりきりでなかなか別のことをしたり考えたりする時間もないのが現実です。
 そんな状況が続くと、ふと「私は社会から取り残されてる気がする」と考えてしまうこともあるかもしれません。もちろん子育ては十二分に社会に貢献していると言えますし、たくさんの人があなたを応援しています。でもそれを実感できる機会が少ないのも産後の特徴だと思います。もしそんな気持ちになってしまった時は、遠慮せずパートナーやご家族はもちろん、自治体の保健師さんや助産師さん、もちろん私たち産後ドゥーラにも、気軽に相談してみてください。産後のママを支えたいと思っている人がたくさんいるので、安心してくださいね。

◇赤ちゃんが泣き止まない!◇

 赤ちゃんは泣くもの。「泣くのが仕事」ともよく言われますよね。赤ちゃんはお腹が空いたり、オムツが濡れていたり、暑かったり寒かったり、不快なことや不満なことを泣くことで意思表示します。でも、全部満たしてあげてるはずなのに泣き止んでくれない!という時もあります。赤ちゃんが泣き止まないと、段々と自分も泣きたくなってきたり、イライラしてしまったり…。どんなママでも経験することだと思います。私も泣き止まない息子と一緒に泣いてしまったこともありました(笑)。
 そんな時は、まずは「赤ちゃんは泣くもの」ということを思い出してください。そして、不快に感じることがないか確認してみましょう。それらが全部満たされていたとしたら、感情的な原因ということもあります。抱っこをして欲しかっただけ、ということもよくあります。それでも泣き止まない時は、少し外の空気に当たってみたり、音楽をかけてみたり、気分転換をさせてあげることも良いかと思います。また、ママ自身が泣き止まないことに辛くなってしまったら、別の人にバトンタッチしてみて。無理をしてママひとりで赤ちゃんを抱え込む必要はないのです。

◇今までのペースで生活ができない◇

 赤ちゃんが生まれるまでは、仕事の時間や様々な予定に合わせたスケジューリングで生活することが当たり前です。しかし、赤ちゃんとの生活では、時間どおり、計画どおりに動くということはほぼ不可能です。出掛けようとした時に限ってとてもご機嫌が悪くなってしまったり、お漏らしで着替えをしなければならなくなってしまったり、赤ちゃんとの生活はイレギュラーの連続です。大人の都合に合わせてはくれません。わかってはいても、予定していたように行動できないことは大人にとっては大きなストレスにもなりますよね。まずは、〝予定どおりにできたらラッキー!〟くらいに考えておくと気持ちが楽になるかと思います。もしも誰かと約束をすることがあれば、ゆとりを持った計画を立てる、きっちりとした時間の約束は避ける、遅れてしまうかもしれないことを先方に伝えておくなど、予め余裕をつくっておくと、気持ちの負荷も少なくて済むかもしれませんね。

【助けて!と言うことが大切です】

 これだけ読むと、不安が大きくなってしまうかもしれません。でも、必要以上に心配しないでくださいね!こんな大変さを吹き飛ばしてくれるくらい、赤ちゃんを〝可愛い〟〝愛おしい〟と思える時間もたくさんたくさん待っています。
〝こういうことが起こるかもしれない〟ということを知っていることで、いざ現実に起こった時にも混乱したり塞ぎ込んだりせず、〝私だけじゃないんだ〟〝同じ思いをしている人もたくさんいるんだ〟と思っていただきたいです。そして、辛いとき、困ったときは、躊躇うことなく誰かの手を借りてください!ひとりで子育てをする必要はないのです。いろいろな人に助けてもらいながら、ママも赤ちゃんも、いろいろな人の愛情を感じながらすくすくと育っていってほしいと思います。


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一般社団法人ドゥーラ協会
認定産後ドゥーラ
le cocon(ル・ココン) 竹内なつき
大学卒業後、約20年間、長野市の一般企業に勤務。「女性を支える仕事をしたい、人に尽くすことのできる仕事をしたい」という思いから資格を取得、退社後に産後ドゥーラとして独立、2019年「le cocon」をオープン。現在、中学生のお子様がいらっしゃるお母さん。

『産後ドゥーラ』は完全予約制です。ベビーシッターのみの利用も可能です。事前にお問い合わせ・申込みください。
※シッターの対象はベビー~小学生まで
●訪問時間
平日9:00~18:00
※土・日曜、祝日は要相談
訪問エリア
長野市内より片道1時間程度
※片道40km以上の場合は別途あり
●問い合わせ・予約
電話 050-5372-7664(受付9:00~18:00)
※サポート中など応答できない場合はコールバックします
予約メール ntakeuchi.doula@gmail.com
●HPhttps://le-cocon.amebaownd.com/
※HPからもお申し込みいただけます

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