風味豊かな生甘酒を使用！老舗酒蔵とパン屋が生み出した佐久の新名物「高級あま酒食ぱん」（佐久市）

佐久の新たな名物「高級あま酒食ぱん」が話題を集めている。
同市内にある老舗酒蔵『橘倉酒造』が手掛ける、加熱処理前の生甘酒を使用したこの食パンは、同じく老舗のパン屋『塩川ベーカリー』と試行錯誤の末に誕生した。

麹と天然水だけで仕込んだアルコール0％の生甘酒を使用した「高級あま酒食ぱん」（1斤500円＋税）。
小麦粉は地域コラボ商品として、長野県産小麦粉「華梓」を使用。天然酵母･酵素のみを使い、イーストフードは無添加。自然な風味が楽しめる。
生で食べるのはもちろん、カリッと焼き上げてもおいしい。事前予約制かつ店頭受け渡しのみで販売。

橘倉酒造・代表取締役の井出さんは、かねてより体にやさしい甘酒を食品の原料として使ってほしいという思いがあったそう。
食パンブームに背中を押され、塩川ベーカリーに協力を依頼した。

食パンは砂糖の量を極力控え、水の代わりに甘酒を使用。
麹まですべて生地に練り込んでおり、これが絹のようなしっとり感、もちもち感を生み出している。
一口食べれば甘酒の香りがふわりと鼻を抜け、小麦の味わいと共に麹の自然な甘さが広がる。

「おかげさまで地元の方を中心に、ご好評をいただいています。
食品ロスが心配でしたが、予約販売という理想的な形で完売が続いており、ありがたい気持ちです」と井出さん。
食パンは同酒蔵で毎月２回開催される「酒楽市」で販売。
事前予約制で、電話または店頭にて受け付け。60個限定なのでお早めに。

地元･長野県産米で仕込んだ日本酒や焼酎など豊富な品ぞろえ。

「こうじと井戸水だけの手づくりあま酒」（450g 600円＋税、950g 1,000円＋税）

第67回長野県清酒鑑評会 県知事賞、第91回関東信越国税局酒類鑑評会 優秀賞受賞の「橘倉純米大吟醸 橘」（180ml 2,000円、720ml 7,777円）。
フルーティーな香りと米のやさしい甘み、キレのあるすっきりした後味の、バランスのとれた一品。

※本記事は雑誌「月刊長野Komachi」（1月25日発売号）の内容を転載したものです