上質を知る大人の舌も
きっと満足させてくれる
お酒とスイーツのペアリング

ショートケーキにはコーヒーか紅茶。これが定番だが、私が好きなペアリングは断然ビールである。ほろ苦い炭酸が甘い生クリームに見事にマッチ！…というのは個人的な見解なので、無理におすすめはしない。ただ“チーズケーキにはお酒が合う”という意見には賛同してくれるのでは。

最近、専門店が続々オープンするなど、もっかブーム継続中のバスクチーズケーキは、ワインによく合うと評判だ。塩をふったり、オリーブオイルをかけたりなど、カスタマイズして楽しむなんて人もいる模様。市販されているケーキをカスタマイズするなんて思いつかなかったが、やってみる価値はあるかも。

今回紹介するのはカスタマイズ不要、そのままで十分お酒のお供に最適な２品。

見た目通り、ブラックペッパーがふんだんにきいた一品は、赤ワインとピリッとしたスパイスのマリアージュが楽しめる『Rare cube』（諏訪市）の「レアアンチーズケーキ-ブラックペッパー」（12cm1,134円、18cm･2,268円、1カット302円）　。チーズ不使用なのにチーズケーキの風味がしっかり楽しめる不思議なケーキ。表面にはブラックペッパーがたっぷり散らされ、クリーミーなチーズケーキとピリッとしたスパイスの粒感の食感が絶妙な一品だ。

『Patisserie NUMOROUS』（松本市）の「燻製チーズケーキ」（1カット380円、12cm1,480円）は、燻製したチーズを生地に練り込み焼き上げているため、口に入れた瞬間だけでなく、最初から最後までスモーキーな薫りが楽しめる大人のチーズケーキ。ウイスキーをはじめ、ワイン、ビールいろいろなお酒との相性良し。ホールをみんなでシェアし、いろいろなお酒とのペアリングを楽しむのもいいかも。

温かい部屋の中でスイーツを肴に飲むお酒。そんな贅沢な楽しみ方ができるのも大人の特権である。

※本記事は雑誌「月刊長野Komachi」（2020年11月25日発売号）の内容を転載したものです