11/29(金)~12/1(日)・12/6(金)~12/8(日)『第13回安曇野 神竹灯(かみあかり)』「穂高神社」を灯す1万本の竹灯籠が神秘と幻想の世界へ@長野県安曇野市
信州ラーメン界のカリスマであり美食家としても名を馳せる塚田兼司が愛して止まない料理を毎月紹介。
今回は、安曇野の食堂で愛されるやさしいオムライスの絶品が登場!
秋にはまだほど遠く、夏の匂いに包まれたさわやかな風が緑の葉を揺らす。
麦わら帽子からかすかに香る君の甘い髪の香りが忘れられない。
僕らが失ったあの夏のギラギラした恋。
やさしくやわらかくふんわりした想い出は、まるでふたりが大好きだったオムライスのよう…。
今回は、北アルプスの麓にある「IKOI」さんのレモン色の癒し、オムライスをご紹介いたします。
ケチャップライスから香り立つバターと甘酸っぱさ。
赤く彩られた安曇野産のお米と、グリンピースの“昭和色”が魅せる見事なコントラスト。
店主のやさしい眼差しの先には、黄色のフワフワした会田養鶏の玉子が、まるで恋の行方を占うかのようにフライパンの熱と戯れ、やさしく包み込まれながら、ケチャップライスという名のベッドにそっと運ばれるのです。
艶めくデミソースと生クリームがオムレツに愛撫をするかのように互いに溶け合い、ケチャップライスと玉子を愛というマリアージュに昇華させる。
そして僕は幸せを忘れぬよう、スプーンでひと口…そしてまたひと口。
甘く切ない幸せな時間を噛み締めるのです。
塚田’sポイント
IKOIさんの歴史は約40年。
先代のご両親直伝のミートソースがもうひとつの看板メニューです。
普段なら絶対ナポリタンを注文するのですが、この魅惑の甘さを秘めたミートソースにはハートを撃ち抜かれてしまいます!
食事処 IKOI(イコイ)
親子2代に渡って営み、地元で長く愛される食堂。
郊外の住宅地という土地柄から、子どもからお年寄りまで幅広く味わってもらいたいと、和洋の定食や麺類などを豊富にそろえる。
一品料理とお酒も楽しめ、家庭的な雰囲気で足を運びやすい。
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https://www.deli-koma.com/1023458.html
食いしんぼう塚田兼司のこれが旨い!
月刊Komachiにて連載中。
県内外に数多くの人気ラーメン店を展開する「ボンドオブハーツ」グループの代表。
全国各地のおいしいものを食べ歩き、有名シェフや美食評論家との交流も深い。
信州のおいしいを発掘・発見するべく、止まらない食欲をエネルギーに、食べ歩きの日々は続く…。
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