「豆花」(450円)。トッピングのピーナッツの甘煮、白きくらげのシロップ煮、お茶のゼリー(写真はジャスミン茶のゼリー)はすべて手作り。ほくほくとした食感のピーナッツ煮は薄皮をひとつずつ丁寧に剥き、白きくらげは煮詰める時間を試行錯誤するなど、丹精込めて作られている。やさしい甘さとツルンとした食感は、食後のデザートにもぴったり。
『暮らす店 実と花』。
この店にいると気持ちが穏やかになる。
暮らすように働く、働くように暮らす。
店主夫妻の理想が詰まったここには、暮らしの中に溶け込む“いいもの”であふれている。
妻の塚田香里さんが手作りする「豆花」もそのひとつだ。
豆花とは、豆乳で作る台湾の国民的なスイーツ。
豆腐よりも柔らかく、とろりとした食感が特徴だ。
一口運べば、滑らかな舌触りとともに、豆乳のやさしい風味と、じっくり煮詰めた黒蜜の透き通った甘さが、スーッと体に染みわたっていく。
ほのかにジャスミン茶の香りが漂うゼリーや、プルプルとした食感の白きくらげなどのトッピングも、豆花の味を邪魔することなく、素材が持つ味と香りを引き立てている。
同店で出しているものは、基本的に体にやさしいものばかり。
スペインやトルコなど、各国の味を再現した季節のスープのほか、種類だけでなく淹れ方までセレクトできるコーヒー、渋みがなく、繊細な味わいの和紅茶などがそろう。
日々の暮らしが愛おしくなるこの場所で、豊かな時間を過ごしてみて。
カウンターとテーブル席を用意。琉球畳のスペースでは、店主夫妻が実際に使って心地いいと感じた、暮らしの道具を販売。香川の伝統工芸品「保多織(ボタオリ)」や、店主夫妻お気に入りの器など。
中庭へ続く道を進むと、店への入口が現れる。店内へは靴を脱いで上がるスタイル。
『長野県立大学』正門前の通り沿いに店を構える。
■暮らす店 実と花(ミトカ)
住所/長野市三輪8・37・4
電話/090・8974・2325
営業時間/11時~18時
定休日/木~土曜
席数/9席
P/3台
HP/www.instagram.com/mitoca.kurasumise
備考/カード不可、電子マネー不可
【系列店】薫蔵 COFFEE KAGURA、珈琲 月薫
※本記事は雑誌「月刊長野Komachi」(8月25日発売号)の内容を転載したものです
掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。