長野県松本市で、『「パルコを広告する」1969–2025 PARCO広告展』が、2025年1月24日(金)~2月11日(火・祝)まで開催。
昨年「渋谷PARCO」で開かれ好評を博した同イベントは、開業の1969年から半世紀を超える広告クリエイティブの歴史を、現在の視点で再解釈し、一望できる注目の展覧会です。
「松本PARCO」が2025年2月末で営業を終了する前に、「PARCOの歴史や思い出を、広告表現を通してより多くのお客様に触れていただきたい」と、パルコの広告表現を通覧できる展覧会が「松本市美術館」とのタイアップイベントとして2会場で展開されます。
「松本PARCO」で『「パルコを広告する」1969–2025 PARCO広告展』、「松本市美術館」では『PARCO ポスター展1969–2024』(2月9日まで)が行われ、2会場に約200枚のパルコの広告が展示されます。(いずれも入場無料)
また、展覧会公式リーフレットや、クリアファイル・ポストカード・マグカップ・トートバッグなどの記念グッズも販売されます。
《Index》
▶「パルコを広告する」1969–2025 PARCO広告展(会場/松本PARCO)
▶『PARCO ポスター展1969–2024』(会場/松本市美術館)
▶MAP
「パルコを広告する」1969–2025 PARCO広告展
会場/松本PARCO
パルコが開業した1969年から半世紀を超える広告クリエイティブの歴史を現在の視点で再解釈し、一望できる展覧会。パルコの広告は、50年を超えるその時代のトップクリエイターたちと手を取り合い、コマーシャルの範疇を超えた表現として発信されてきました。
会場では「2000年代以降」「1990年代」「1980年代」「1970年代」と4つの年代を遡行していくことで、パルコの広告の原点が垣間見ることができます。
エリアごとに時代精神の遷移に対応した「予言」(70年代) ・「広告」(80年代)・「渋谷」(90年代)・「アート」(2000年代以降) といったキーワードが仮説的に設定され、形造られます。展示ポスター・CM作品は、エリアごとに各2人のゲストキュレーターを招いた対談形式で選定。対談内容も展示会場内で上映されます。
◆展示内容
1970年代「予言」
“アバンギャルドな表現と伝統回帰、ハイカルチャーとサブカルチャーなど相反する価値観の併存は、この時代のパルコの広告表現、文化活動全般の特徴でした。それは現代の多様性を肯定する「予言」の時代でした。”
画像左「モデルだって顔だけじゃダメなんだ。」1975年AD:石岡瑛子C:長沢岳夫P:横須賀功光
画像右「1977 SUMMER」1977年AD:長谷川好男I:山口はるみ
ゲストキュレーター:上野千鶴子氏(社会学者)、はらだ有彩氏(テキストレーター)
1980年代「広告」
“表層的には明るく軽やかでありながらも、ある種“難解”さを漂わせていた「広告」は、表現ジャンルの花形であり、トップクリエイターが時代相の切り取りを競うことで、より洗練されていった時代でした。”
画像左「昨日は、何時間生きていましたか。」1985年AD:井上嗣也C:仲畑貴志P:加納典明
画像右「狩人か。旅人か。」1983年AD:井上嗣也C:糸井重里P:十文字美信
ゲストキュレーター椹木野衣氏(美術批評家)、菅付雅信氏(編集者)
1990年代「渋谷」
“1990年代に入り、「渋谷」は日本におけるストリートカルチャーの中心地となりました。特に渋谷系の音楽やガーリーカルチャーは親和性が高く、その代表格である方々がパルコの広告に颯爽と登場しました。パルコの広告を媒介に「渋谷」へ世界の才能が集い、共振、そして広がっていった時代でした。”
画像左「いっそ、美人に。」1998年AD:秋山具義C:糸井重里P:エンリケ・バドレスク
画像中「やっぱり、友だちだよね。」1996年AD:タイクーングラフィックスC:加藤麻司P:ソフィア・コッポラ
「HAPPY BIRTHDAY P’PARCO」1996年AD:信藤三雄P:稲葉ゲン
ゲストキュレーター野宮真貴氏(歌手・エッセイスト)、千葉雅也氏(哲学者・作家)
2000年代以降「アート」
“2000年代を境に広告を含む文化状況の中で「アート」が存在感を増し、今や「アート」は国民的コンテンツになりました。同時並行でデジタル表現も拡大し、広告表現も変化していきました。目まぐるしいい変化がある現在ですが、パルコの広告は「アート」と共存し合い、イメージの喚起力に賭ける流儀を絶やさずに表現されています。”
画像左「PARCO SAYS,」2005年AD:箭内道彦C:山本佳宏P:重森豊太郎
画像右「NO MORE IMAGE! PARCO」2001年AD:佐藤可士和C:谷山雅計I:谷田一郎
ゲストキュレーター布施琳太郎氏(アーティスト)、野村由芽氏(編集者)
◆松本PARCO限定展示ポスター
ジョルジュ・ドンが出演している松本PARCO開業ポスター広告や、国内外で活躍する松本市出身のダンサーアオイヤマダさんを起用して松本PARCO閉店プロモーションとして制作した広告や、2019年にアオイヤマダさんが19歳の時に制作した松本PARCO35周年広告。さらに2014年に諏訪市出身のお笑いタレント「藤森慎吾」さんを起用した松本PARCO 30周年の広告も展示。
画像左:「2019 年松本PARCO35 周年DANCE WITH YOU」AD:清水貴栄D:鈴木友唯P:森口典孝C: 磯部昭子Mo: アオイヤマダ
画像右:「2014 年松本PARCO30周年」AD:佐藤孝好(オギャー)P:新田桂一C:稗田倫広Mo:藤森慎吾
◆松本PARCO 40周年記念トークイベント
松本PARCO40周年を記念したトークイベント「PARCOの広告1969-2025」を開催。「松本PARCO 35周年DANCE WITH YOU」(2019年)、「松本PARCO GOODBYE PROMOTION」(2023年/2024年)のデザインを手掛けたアートディレクター・清水貴栄氏や、パルコの広告「DISCOVER UNKNOWNS」(2023年)、「渋谷PARCO Last Dance_」(2016年)などを手掛けたコピーライター・渡辺潤平氏を招いた1日限りのトークイベント。パルコにゆかりのあるクリエイターの目線から、1969 年のパルコ創業から現在までの広告の歴史を、時代背景・カルチャーとともに振り返ります。
さらに、渡辺氏が山梨県八ヶ岳で経営する本屋「のほほんBOOKS&COFFEE SPECIAL POPUP STORE」も当日限定でオープン。
◎日時:2024年1月25日(土) 14:00~15:30
◎会場:松本PARCO 6F 特設会場
◎出演者:渡辺潤平、清水貴栄、草刈洋(パルコ宣伝部)
◎参加料:無料
※開催時間が前後する場合があります
左:コピーライターの渡辺潤平氏、右:アートディレクター/ 映像作家の清水貴栄氏
「パルコを広告する」1969–2025 PARCO広告展
●開催日
2025年1月24日(金)~2月11日(火・祝)
●営業時間
10:00~20:00 ※最終日は~18:00
●会場
松本パルコ 6F特設会場(長野県松本市中央1-10-30)
●料金
入場無料
●備考
会場内混雑緩和の為、入場制整理券を配布させていただく場合があります
●展示会HP
https://art.parco.jp/
●主催 パルコ
●企画制作 パルコ、亜洲中西屋(ASHU)
●松本PARCO特設HP
https://matsumoto.parco.jp/page/dear_matsumoto/
●HP
https://matsumoto.parco.jp/
『PARCO ポスター展1969–2024』
会場/松本市美術館
パルコの歴代の広告およそ150点を展示。これまでに発信してきた広告表現の歴史、ファッションやアートをポスターで振り返ることができます。
PARCOポスター展 1969–2024
●開催日
2025年1月24日(金)~2月9日(日)
※休館日は月曜
●開館時間
9:00~17:00
●会場
松本市美術館(長野県松本市中央4-2-22)
●料金
入場無料
●展示会HP
https://art.parco.jp/
●主催 松本市美術館
●共催 商都松本にぎわい発信プロジェクト実行委員会
●企画協力 松本PARCO
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