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巨大地震に備える!住まいの耐震チェック7つのポイントと耐震性に優れた新築・リフォーム実例を5選紹介【耐震性アップの秘訣】

公開日:2025/01/24

能登半島を襲った「能登半島地震」から約1年、阪神淡路大震災からは30年。内閣府(防災担当)のデータによると、2024年6月25日現在、住家被害は、全壊8,408件、半壊21,296件、床上浸水6件、床下浸水19件、一部破損が96,247件と報告されています。最近も宮崎県での地震に関連して「南海トラフ地震臨時情報」が発令され、地震への警戒感が高まっています。ここ、信州地域は南北にフォッサマグナが縦断していることから、大規模地震の発生が懸念されているエリア。大切な家族と住まいを守るためにも、地震に備えた対策が欠かせません。

今回は、住まいの耐震性を判断する際に役立つ7つのポイントを紹介します。さらに後半では、ナガノの家編集部が厳選する耐震性に優れた事例集も紹介します。

地震に強い家の目安になる「耐震等級」

耐震性を測る指標に「耐震性能」という基準があります。これは、※耐震等級として1~3に分けられており、「耐震等級1」は建築基準法で定められている最低限守らなければならない基準。数字が上がるほど耐震性は高くなり、「耐震等級3」が現行で最高レベルの性能となっています。

家づくりをする際、国や各自治体による補助金の活用を視野にいれる方も多いと思いますが、「長期優良住宅」の認定や「信州健康ゼロエネ住宅」を活用する場合、耐震等級2や3が必須となります。
【耐震等級2】=耐震等級1の1.25倍の耐震性を持つとされる
【耐震等級3】=耐震等級1の1.5倍の耐震性を持つとされる

耐震性を高める工法3種類

①揺れに耐える「耐震」
建物の強度を高めて地震の力に耐え、損傷や倒壊を防ぐ工法。筋交いや構造用合板、接合金物などで部材の強度をアップさせる。ただ、繰り返す地震や余震ではダメージが溜まってしまうこともある。

②揺れを吸収する「制震」
ダンパーやおもりなどの装置を設置することで、地震のエネルギーを制御し、揺れを熱エネルギーに転換。揺れそのものも軽減し、損壊・倒壊を防ぐ。繰り返す地震に対しても有効。

③揺れを伝えない「免震」
免震装置を建物の下に設置することで地震の揺れを逃し、建物に伝えにくくする工法。揺れそのものが伝わらないので、損壊や家具の転倒などを抑えられる。コストは割高。

今住んでいる家は大丈夫?耐震性チェック7項目

「そもそも、我が家は地震に強いの?それとも弱いの?」。そんな疑問を持つ人は少なくないでしょう。そこで、耐震性を判断する際に役立つ7つのポイントを集めてみました。

①1981年(昭和56年)6月より前に建てられた家

耐震基準のターニングポイントとされるのが、1981年(昭和56年)の6月。なぜかというと、そこを境に建築基準法が改正され、耐震基準が強化されたためです。つまり、1981年(昭和56年)5月31日までに建てられた住まいは旧耐震基準となり、現行の耐震基準に満たない建物が多いということ。安心して暮らすためには、まずは耐震診断を行った方が良いでしょう。

②地盤が軟弱な場所にある

地盤が軟弱だと、建物自体が沈下したり傾いたりするほか、地震の際には揺れが大きくなり、液状化の危険性もあります。特に沼・河川が近い場合は注意が必要かも…。

③大きな窓がたくさんある家

大きな窓がたくさんある=壁の量が少なかったり偏っていたりする場合が多く、そういった場合も耐震強度が低くなります。昔ながらの住まいは南面のほとんどが大きな掃き出し窓…というケースもあり、耐震性の低さが予想されます。

④1階と2階の壁面が揃ってない2階が飛び出している

1階より2階が飛び出していたり、2階の外壁の下に1階の壁がなかったりすると不安定になり、地震の際に大きな負荷がかかります。また、上下階の窓と壁のラインがそろっていない家も、荷重バランスが悪くなってしまうことがあります。

⑤2階を増築している

2階部分を増築している住まい、特に耐震診断を行わないで増築した住まいは要注意。1階の壁に2階の荷重負荷を過剰に掛けてしまっている可能性があり、地震時の倒壊のリスクが高くなっているかもしれません。

⑥瓦屋根の家

瓦屋根は耐久性に優れるなどメリットも多いですが、ほかの屋根材に比べて重いのが難点。屋根が重いと、その分建物もそれに応じた耐震性能が必要になります。

⑦老朽化・傷みの激しい家

シロアリの被害にあっていたり土台・柱などが腐朽している、雨漏りがしている…などの場合は老朽化が進行し、強度に不安がある可能性が。たとえ築年数が浅くても、そういった住まいは耐震性が低くなってしまいます。

実例で見る「地震に強い家」8選

いつ来るかわからない地震に備え、耐震性に配慮して建てた”ナガノの家”を8事例ご紹介。
新築はもちろん、リノベーションの事例もあります。じっくりご覧くださいね。


▶INDEX
▶株式会社サンプロ
▶コロナ住宅株式会社
▶株式会社アイワショウ
▶Mstyle house(エムスタイルハウス)
▶石田建設株式会社
▶ミツヤジーホーム株式会社
▶住友林業ホームテック株式会社
▶更埴建設株式会社


◆株式会社サンプロ

開口一番、「地震に強い家”は絶対でした」とご主人。ダイナミックな吹き抜けやモダンなインテリアに目を奪われるS邸だが、制震装置を取り入れた高い耐震性を誇る住まいでもあります。親しい友人が熊本地震を経験したこともあり、耐震性の重要性を痛感していたという。

長野への移住と新築を決めて、真っ先に行ったのは地震に強い家が得意な企業の絞り込み。そのうえで「犬たちとの生活や自分たちの考えに真剣に向き合ってくれるところを」と、転居当日から住宅見学をスタートさせた。検討すること一年弱。「投げかける質問に一番明確に答えてくれ、僕らの話を一番楽しそうに聞いてくれた」と、サンプロへの依頼を決めました。
【ナガノの家 PREMIUM2021掲載】

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◆コロナ株式会社

家づくりが具体性を増したのは、担当設計士との出会いでした。「地域の活動を通じて出会った仲間が家を建てていると知り、そこでコロナ住宅の検討を始めました。最も高性能な耐震等級3が前提の安心さ、高い気密性など、性能面も惹かれました」とご主人。

契約の決め手は、希望を丁寧に聞いてくれる姿勢や、その上で「ダメなものはダメ」と伝えてくれる信頼感、そして確かな提案力でした。「老後を考えると、家じゅうどこも適温に保たれるのが安心です」と、話すのは奥さま。
【ナガノの家Vol.21(2024春夏号)掲載】

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◆株式会社アイワショウ

「太陽光パネルで生み出した電気を蓄えられる蓄電池を積極的に採用している点が魅力でした」とご主人。担当の横内さんも「この蓄電池は4人家族が1日で使用する目安の13.5kWを蓄えられ、電気代は実質ほとんどかかりません。電気代が高騰している今は、大幅にランニングコストが抑えられます」と教えてくれました。

あづみの松の無垢床に漆喰の塗り壁、レッドパイン張りの吹き抜けの勾配天井など、空間全体を自然素材が彩り、深呼吸したくなるほど爽やかなM邸のリビング。南側の大きな開口から続くウッドデッキも手伝って、のびやかで心地よい空間が広がっています。
【ナガノの家 vol.20(2023年秋冬号)掲載】

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Mstyle house(エムスタイルハウス)

広々したリビングダイニングは総吹き抜けで、エムスタイルハウスが手掛ける「SE構法」の技術の粋を集めた空間といえます。開放感を強調するのが、家の中をあまり仕切らないデザインと、可能な限り大きく取った窓。太陽の恩恵を活かす省エネ&パッシブ設計にも効果的です。

木立に囲まれた立地ながら中庭もつくり、ご夫妻が希望した“森の中にいるような暮らし”も叶えられた。SE構法の強みと豊富な経験を最大限に活かして完成したU邸には、住まい手と作り手が共有できる感動がたくさん詰まっています。
【ナガノの家PREMIUM 2022掲載】

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石田建設株式会社

第一種全熱交換型換気システムや太陽光パネル、蓄電池までを完備したZEH水準の性能を持ち、日々の光熱費を大幅に削減できる物件。耐震等級3であることも魅力です。 

石田建設は100年以上の歴史を持ち、長年に渡って信頼と実績を積み上げてきた。そんな地元密着企業のアフターフォローが受けられるという安心感は、南信州に長く住み続ける上で大きな価値を持つはずです。
【ナガノの家 vol.22(2024年秋冬号)掲載】

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ミツヤジーホーム株式会社

「最優先は耐震性でした」と話すのは、大阪出身で阪神淡路大震災を経験したご主人。「まず第一に地震に備えたうえで、快適な環境にしたかったんです」。家づくりは、奥さまの情報収集からスタート。会社を訪ねる中で、地下室のある家を得意とするミツヤジーホームに出会いました。

「疑問や不安について、ひときわ丁寧にわかりやすく答えてくれたのが安江社長。深基礎でつくる地階は耐震性も高めてくれると知り、地下室のある家にしようと決めました」。実際に暮らしてみると、地震への備えはもとより、地下がもたらす暮らしの広がりやゆとりが想像以上で驚くといいます。
【ナガノの家 vol.21(2024年春夏号)掲載】

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住友林業ホームテック株式会社

旧宅を「古さと新しさを融合させ、明るく居心地のいい住まい」へ甦らせようと、リフォームへと踏み切ったご夫妻。「趣きだけでなく、機能面も大切」という、丸山さんの言葉通り、耐力壁と同社オリジナルのダンパーなどにより耐震性が向上、断熱性や気密性も上がり、高い機能性を実現しました。

梁や柱、建具など、既存の材を活かした趣きと、未来を見据え、安心して暮らせる機能性を兼ね備えた住まい。正に古さと新しさを融合した家へと生まれ変わりました。
【ナガノの家リフォームリノベーションvol.8掲載】

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更埴建設

同社が採用しているテクノストラクチャー工法は、高い耐震性を持ち大胆な空間設計ができるため、将来の増改築にも柔軟に対応。子どもの成長に合わせて間取りを変更したり、介護が必要になったときには壁を取り除くなど、その時々の暮らし方に合わせてリフォームできるのも大きな魅力です。

多くの家族と、それぞれのライフスタイルに合わせた住まいをつくりあげてきた同社ならではの、暮らす人に寄り添う“等身大”の家。ぜひ、このモデルハウスでその魅力を感じてほしい。
【ナガノの家vol.22(2024年秋冬号)掲載】

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・記事を作成する際に参考にしたサイトは、こちらです。
【参考:令和6年能登半島地震における災害の特徴 内閣府(防災担当) 2025年1月21日】

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