設計だけでなく家づくりの基本から相談できるのが建築士。「設計事務所はハードルが高い…」と感じている方に贈る、リレー形式の対談企画です。
第6回目の今回は、前回聞き手役をお願いした一級建築士事務所 林設計室の林裕一さんを話し手役にお呼びし、聞き手役を、有限会社スペースインの宮坂佐知子さんにお願いしました。
今回は本誌に掲載できなかったトーク部分も含めたノーカット編集版です。
林 裕一さん |一級建築士事務所 林設計室 主幹
長野県岡谷市出身。信州大学工学部工学科を卒業。(株)類設計室へ入社し、公共事業の設計等を経験。長野県に戻り、実家の家具工房で家具造りに携わった後、1997年に林設計室を設立
宮坂 佐知子さん |有限会社スペースイン 代表
長野県諏訪市出身。絵を描くことから発展し、建築家を志す。カラーアナリストなど多数の資格を取得。住宅のほか、店舗やホテルなど人のいる空間づくりを幅広く手掛けている
Q1.家づくりは何から始めたらいい?
宮坂:林さんは、お客様が家づくりを考える時、まず何から始めたらよいかと思いますか?
林:そうですね、やはり目で見るのが一番かなと。普段から見慣れていないと図面を眺めても分かりづらいと思うので、本や雑誌、ネット、あるいは展示場とか、入口はそういったところがいいのかなと思いますね。
宮坂:林さんのところへ行く前に雑誌などを見てきた方がいい?
林:ううん。見てきてくださいということは全然なくて、興味が湧いて何か行動をおこしたいということであれば、そういうのが良いというところですね。
宮坂:そうすると、家を建てたいと思ったら、林さんの所に行けばいいんですね?
林:もちろん、それもいいです。
宮坂:どうしよう、ああしようとか、どこから計画を立てたらいいか分からなくても行っていいんですか?
林:そうですね。家を建てる理由というのはいろいろあって。例えば、必要に迫られて建てなければいけない。だから別にそんなにこだわりは無い、という人もいるじゃないですか?
宮坂:いますよね。
林:だけど、そういうこだわりのない方でもやっぱりいろいろと話を聞いていくと家に求めることは山ほど出てくるので大丈夫です。だから全然ノープランで来てもらっていいのかなと思っています。あるいはその反対で、いろいろと見すぎてしまって、もう疲れちゃって、全然収集がつかないという方もいますよね。そういう時もとりあえず来てもらえれば、1回考えを整理して、「ではどうしていきましょう」というところから始めますね。
宮坂:建築家って、なんとなくお客様の考えやご要望を整理するのが仕事みたいなところがありますよね?
林:そうですよね。宮坂さんはいかがですか?
宮坂:私もそんな感じで、まあとにかく、何をしたいかとか、一番はじめはヒアリング。とにかくヒアリングをしたいという感じですね。
林:設計事務所は敷居が高いと思われがちだけれど、気楽に来て欲しいですね。
宮坂:本当に同感です。
Q2.設計事務所に設計を依頼するメリットは?
宮坂:実際設計事務所で家を建てるとか、設計をするってどんなメリットがあると思いますか?
林:メリットはいろいろとあると思いますけど、僕が一番思うのはデザイン性だと思います。せっかく建てるのだから、その土地に合ったもの、そして住む方たちの好みに合ったものを提案したい。もうひとつは何と言っても間取り、まずはその2つかなと思います。
宮坂:ちなみに、間取りを決めるときにはどんなところを重視しますか?
林:いろいろありますけど、たとえば「客間が欲しい」という要望があった場合、それをもうちょっと掘り下げて聞いていくと必要がない場合もあります。その分リビングを広くした方がいいとか。あとは動線ですよね。家事動線のことをよく言われるのですが、今は共働きのご家庭も増えていて、朝の時間というのは普段ご飯を作りながら、洗濯もしながらのような――。
宮坂:ながら族ですよね。本当に。
林:そういうところに向けた提案をするとかですね。もっと言うと、平日の動きと休日の動きは異なるので。休日は休日でどういう風に過ごしたいか。家にいるタイプなのか、出かけるタイプなのか。キャンプが好きだったら、玄関にシューズクローゼットを作ってキャンプ道具をしまっておいた方がいいねとか。自転車もそうですよね。ちょっといい自転車になってくると、やっぱり盗難が心配だから玄関に入れようかとか、電動アシスト付きになってくるとじゃあ充電のことも考えましょうとか。
宮坂:間取りはお施主さんによって千差万別、個性が出ますよね。あと、建築士との家づくりというと、敷居が高いとか、設計事務所に頼むと建築費が高くなるとか言われがちじゃないですか。その辺はどう考えていらっしゃいますか?
林:設計事務所に頼むメリットのもうひとつの理由に、建築士は最後までお施主さんの側に立って、仕事を進めるじゃないですか。お施主さんにとってみると心強いなという面があると思います。それは最後まで、安くて良い家ができるという点でもとても大切なことだと思います。
宮坂:施工者じゃなくて、設計者ですよっていう。私も、チームを組むとすれば、お施主さんと建築士の設計者側が1チームで、施工者側はもう1チームですって話をするんですけれど、そんな感じはありますよね。
林:わりと契約するまではいろいろと親切にしてくれたり、融通も聞いてくれたりするけど、みんな商売だから儲けなければいけない。だから、契約してしまうと一線を引かれてしまいがちですよね。これは仕方がないのだけれど、やっぱりそういう時に我々が入ると、我々はずっとお施主さん側の味方でいられる。それが一番大きなメリットだと思います。
宮坂:お施主さんの味方というのは、欠陥住宅とか、そういった側面もありますよね。施工屋さんと設計事務所がチームになってしまうと、何か不具合があった時にお施主さんには伝わらず、うやむやになってしまうこともある。そこに建築士がいれば、第三者の目を通してのきちんとした施工レベルへのチェックができますよね。
林:現場でいうとそうですよね。実際に作り始めていて、例えば断熱材の入れ方とか目に見えないところで、絶対にダメじゃないけどベストではない場合。第三者がいないと、まあいいかこのままでいいかと進んでしまう。でも我々のような存在がいると、「これはちょっとダメだね、やり直してよ」と言えますからね。契約後は、ハウスメーカーも大工さんも今度は自分たちがどうやって利益を上げるのかというのが大事だから、そういったグレーゾーンは目をつぶりがちになってしまう。だけど、我々ももちろん仕事として儲けなければいけないということはあるけれども、その儲けるということがイコールそういったことに目をつぶるということにはなりません。それよりも良い建物を提案して、管理しながらきちんとしたものを建てて、最後はお施主さんに満足してもらうのが一番だから、そこに利害関係が出てこない。わりとよくある話では、契約するまではすごく親切だったのに、契約を決めてから冷たくなったとか聞きますね。
宮坂:来なくなる営業マンもいますからね。
林:それでも親切に話を聞いてくれて、親身になってくれるメーカーとか、営業マンは本当に良い人だと思う。でもなかなかそうはならない。やっぱり一度決めてしまうと、それを変える場合どのくらいの費用がかかるか聞くと、高めの金額を言われてしまう。極端に言ったら倍とか。そういうときに建築士の我々がいると、「いやそんなにかからないですよ、これくらいです」と言えるよね。
宮坂:そうですよね。あと、お施主さんの味方というと、希望を反映しながら決める間取りはその人の生きざまが反映されると言いますよね。
林:これから子育てをするという方は、教育論とかそういうことも関係してくるね。
宮坂:寝室を通って子ども部屋に行くとか、子育て目線の間取りってありますよね。
林:リビング階段なら監視しようと思わなくても、子どもの行動が感じ取れる、そういうのが大事だと思います。あと個人的に思うのは、書斎を作って欲しいということです。理由は、お父さんの書斎を作って、ここは入っちゃいけない部屋だよ、みたいな。ここは入っちゃいけないというルールがあって、父親の威厳とまでは言わずとも、お父さんは怖い存在であって欲しいなと思います。今は優しいお父さんの方が好かれると思うけど(笑)
宮坂:それは子どもたちが社会に出てからも大切な部分というか、社会性を養うことにつながりますね。ここは自分が羽目を外しちゃいけないところとか、そういったことも学べますね。
林:要望を伺っていると、子育てへの考え方とかも見て取れますからね。子育てを終わった立場だから、そういう目線からアドバイス的なこともできますし。
宮坂:人生の相談者ですよね、家族の相談役。
林:わりと人生相談的なお話になることはありますね。
Q3.建築士との家づくりってどんな感じ?
宮坂:建築士に依頼するメリットを話してきましたけど、実際、建築士と一緒にする家づくりってどんなものですかね。
林:いろいろなことを雑談する感じで聞きながら、どういう要望があるかを汲み取っていく感じかな。そういうところからスタートして、出てきた要望の中から、今度は何が大事かを順位づけする。それをプランに盛り込んでいきますね。
宮坂:そうですね、1日のスケジュールとか、奥さまは朝起きた瞬間にまず何から始めるかとか、そんな話をしますよね。
林:ひと口に家に住むといっても、平日のライフスタイルがあって、週末の過ごし方があって。どんな趣味かとかもね。結構多いのは「客間を作りたい」という方ですけど、それは慎重に考えていただきます。実際「どんな人がどのくらいの頻度で来ますか」と聞くと、比較的多いのは、「気心の知れた友達とか親戚が、たまに泊りに来ることがあるかもしれない」というくらい。夜遅くまでお酒を飲んだりすることを考えると、「改まった客間っていりますか?」となります。そうすると「客間は必要なくて、リビングを広げた方が良いですね」という風になることは結構あります。
宮坂:ひとつの目的に一部屋ずつあてがっていたら大変なことになりますよね。だからそこって、兼用っていう言葉を使えるような、ひとつの部屋でも用途がいくつもあるみたいな。そんな風に整理できますよね。
林:あれもこれもと、スペースを小さく区切って叶えていっても、みんな中途半端になってしまう。なるべく区切りすぎず、合わせられるところは合わせていく、ということは大事なのかなと思います。
宮坂:そう、可変空間みたいな。広く作っておくことは大事だと思います。人生100年時代の中で、同じお施主さんでもいろんなライフスタイルの変化があって。建築士はそこへの対応も考えますよね。
林:人もそうだし、今は建物も寿命が長くなっています。建物も一時は30年って言われていたけれど、現在では40年、50年と使えるような性能があります。そう考えるとやっぱり多様性のある提案をしたいというのがあります。だから変化できるということは大事です。例えば、いろんな狭い部屋をたくさん用意して、というのは将来的に一番使いにくくなってしまいます。
宮坂:私もそう思います。
林:子ども部屋も、最初は広くしておいて、後で仕切れるようにするとか。逆に仕切ってあるけれども、境の壁は取れるようにしてあげたりとかね。いろいろできる。
宮坂:若い頃に建てたお家でも、最終的には終の棲家になっていくという感じですよね。でも将来を考えると言ったとき、温暖化の環境で省エネとかはどうですかね?難問ですよね。
林:省エネはこの先どんどん進んでいくのだろうと思いますが、逆にちょっと行き過ぎているのかなという感じもしますね。
宮坂:そうですよね。あんまり数値に偏りすぎず、人の感じ方で家をつくるのも必要かなというところがありますよね。
林:わかりやすく説明するのに数値というのが一番手っ取り早いので、やはりそこで競うところがあると思うんですが、それに踊らされてしまって、大事なところを見落としてしまうという危険性もあると思います。そういう点で、行き過ぎていると感じるとこともあります。
宮坂:建築ってやっぱり人を中心に置かなければいけないような気がしますね。
林:窓の配置を工夫して、風通しの良さを考えた方が住んでいて気持ちがいい、ということですね。
宮坂:そうですね。四季を感じ、風や光を感じて暮らすというのが人間らしいし、良いかもしれないですよね。
Q4.“建築費”で考えるべきポイントは?
宮坂:すべての希望を叶えたいと思っても、実際の家づくりには予算が関係してきますよね。ご要望がたくさんあって、でも予算内に収めたいという時に、まず建築士自身が葛藤する。こうしてあげたいけど、予算をどうしようかなと。そんなとき、林さんはどんな風に工夫していますか。
林:いろいろと雑談のような話をしていると、いろいろな夢や希望があれもこれもといろいろと出てきますけれど、それはそれでいいことだと思います。その後に、改めて優先順位を考えていただいて、どうしてもやりたいこと、できたらやりたい、あったらいいな、のような3段階くらいに分けてもらいます。その中で、どうしてもやりたいということは優先的に取り入れて、その他の要望を費用面も考えながら入れていきます。その時に、この部屋とこの部屋は合わせても使えるのではないかとかね、工夫することで叶えられる範囲が広がっていくのではないかと思いますね。あと、デザインなどは意外と費用を掛けなくてもできたりすることもあるから。クロスの張り方を工夫するなど、あまりお金をかけなくても変わる方法を提案するようにしています。宮坂さんはそういうことも専門ですよね。
宮坂:色とか形で印象が変わりますよね。
林:デザインと今の間取りの工夫は、我々の腕の見せ所なのかなと思います。
宮坂:今は建築費も高いし、昔からの感覚で予算組をすると大変ですよね。希望と実際にかかる予算とのギャップが大きくなってしまうから、素材や色合を工夫して理想の雰囲気を出してあげられるというのは、確かに「建築士の腕の見せ所」という感じがしますね。
林:そうですね。なので建築費が上がっている事は正直に伝えます。その上で費用を抑えようと考えた時、坪数を抑えることが一番効果高いので、間取りで工夫できるところはないか今一度よく考えます。苦労したりもしますが、良い提案ができた時はとても嬉しいですね。
宮坂:お施主さんの希望をどう叶えるか。その手法を模索していくのが自分たちの仕事。最近強く思いますね。昔みたいに何でもかんでも作れる時代じゃないのかなということもあって。
林:具体的に言うとですね、要望を聞いて、「こういう部屋とこういう部屋とこういう部屋と、子ども部屋は2つとりたい」。そこで、さっきも言った通りで、どうしてもやりたいことという条件をまず最小限にして。例えば、「子ども部屋2つ欲しい」と言ったら、子ども部屋は4.5畳でもいいと思っている。「客間を欲しい」と言っても、「こう使ったら必要ないのでは?」となる。そうして工夫していったものが予算に収まって、そこに10%の余裕があれば一番いいと思います。その「10%の余裕を何に使おうか?」という話になりますからね。
宮坂:少しミニマリストに作って、そこからってことですね。
林:要望を取り入れながら、費用対効果を最大限に考えて提案できると本当にいい提案になると思いますね。たまに、どう工夫しても本当にそれだけで終わってしまうということもあるのですけど、大概は工夫していくとちょっとギュッとできるから、その分出てきた余裕をみて、「改めて何に使いますか?」って言えますよね。
宮坂:大切なことですよね。
林:あと建築費を抑える上で、もうひとつのポイントは、どうしても建てるときにやらなければいけないことと、場合によっては後回しにすることが可能なことを分けることだと思います。そして、自分でやれることはないかな?ということです。興味があれば外構のウッドデッキはお施主さんがやってみるのもいいと思います。実際にできますからね。
宮坂:そういうこともありますね。5年後にウッドデッキを作ることにしたからと聞いて、指南しに行くこともありますよね。
林:特にウッドデッキは傷んでしまうので。傷まないデッキを作ろうとしたら費用がかかるし。自分で作るのだったら、別に傷んだら傷んだで、自分で直せばいいですからね。
宮坂:お施主さんが作った側になれば、直し方も分かりますもんね。
林:そして、建築費に関してもっと言いたいのは、一般的に我々建築士に依頼すると、設計費もかかるし金額が高くなるのでは?と思われがちなんですけど、それは逆ですよね。
宮坂:それはそうですよね。建築士が入るほど自分たちがコスパのいい建物を作っていると考えた方がいい。
林:少なくとも営業マンはいないし、展示場も無いわけなので、その分のコストは確実に抑えられていて、さらにいいものを提案できる。
宮坂:そうですよね。でも建築士が建物を作る時は、自分たちが儲けるっていう感覚ではないですよね。原価を計算して適正価格で作るから、そこにたくさんの利益が乗っているわけじゃない。
林:本当に、その通りです。
宮坂:自分たちの予算の有効活用が確実にできるのが設計事務所を絡めた家づくりですよね。
林:ただ、現に、建築家と言われる人の中には、自分の作品を作りますという人もいますからね。でも、少なくとも自分の場合は、そういう思いはないので。
宮坂:お施主さんの夢に寄り添うという感じですよね。
Q5.林さんの設計する住宅の特徴は?
宮坂:では最後に、林さん独自としての設計の考え方とか、林さんの家づくりの特徴みたいなところはいかがですか?自分の推しみたいなところですが。
林:ひとつは造作家具です。父と弟が家具の仕事をやっているので、それをたまに手伝ったりするんですが。ちょっとしたカウンターでもいいから、造り付けのものがあると、それだけですごく映えます。手作り感も出ますしね。
宮坂:確かに全然違いますよね。でき上がった空間に既成の家具を置くのと、その建物に合わせて設計、デザインした家具を置くのとでは見栄えが違うし、ピッタリ感が違うというか、そこは全く違うと思います。それか強みですね。
林:ドアを造る時は、古い家の材木を使ったり、流木を拾ってきてもらって、それを取っ手にしてあげたりとかね。いろいろな提案ができるのでそこは楽しみながらやっています。
宮坂:そうなんですよね。そのあたりの工夫で、出来上がりがかなり違いますよね。
林:今は既製品が主流になってしまっているので、一方でそういう手造り感のあるモノが少しあるだけでも断然変わってきますよね。
宮坂:建具も塗装が変わるだけで全然違いますよね。塗装って大事だなと思いますし、色付けにも個性が出るじゃないですか。
林:本当に、塗装ひとつとっても、提案の幅とか選択肢の幅というのは広いと思います。
宮坂:そうですよね。そう思って相談してもらえると嬉しいですよね。だからこそ林さんにお願いすれば、3回建てる必要は無いってことですよね。
林:そうですね。よく「理想の家づくりは3回建てないとできない」と言われます。それは難しさの例えでもありますが、そこ何とか1回でできる提案をしたいと思います。
宮坂:そうですね。ちゃんとした人に頼んで、その過程をちゃんとすれば。
林:建築士の場合は、来てくれたからには満足度の高い家を1回で建てようという想いがある。住み始めてから改めて「ああ良かったな」と思える家を提案していきたいなって思うよね。そして、5年、10年と実際に住んでみてどうなのかなっていうところをすごく気にしますし。そのためにいろいろと話を伺って、最適な提案をさせていただいています。
宮坂:的確に判断できますもんね。困ったこととか、やりたいことを具現化するためのノウハウが林さんの手元にはありますから。それをお伝えすればきっとそこが10年後の自分たちの満足だったりするのかなって気はしますね。
林:そうですね。だからこそ建築士という仕事は面白いということにもつながるのかなと思っています。
宮坂:面白いですよね。いろいろな人の人生を、一緒に感じられるから、自分がいくつもの人生を歩いたような感覚になりますよね。
林:それはありますね。「どんな暮らしをされているんですか?」から始まって、その人のライフスタイルをみんな共有させていただくので。
宮坂:そうですよね、本当に。面白いし、やっぱり魅力的な仕事だと思います。
【 林さんが手がけた住宅】
>>次回の話し手は『有限会社スペースイン 宮坂 佐知子さん 』
>>第5回【建築士と考えるナガノの家】増永 豪さん ✕ 林 裕一さん
●住所
岡谷市本町4-1-39
●TEL
0266-23-3222/070-6448-4716
●URL
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