11/8(金)オープン!「中華そば 極宇」北長野にあった人気ラーメン店が移転。進化した中華そば!ランチは定食、夜はアルコールも楽しめるように@長野県長野市
【2023-2024の新しいラーメン店をジャッジ!】
ラーメン業界の権威あるコンテストでも審査員を務めるラーメン官僚・田中一明氏とその盟友・尾瀬氏が、2023年から2024年にかけてオープンした長野県内の気になる新店へ自ら足を運びました。2日間をかけて東北中南をラーメン行脚。食べ歩いた軒数はなんと全12軒!走行距離は300キロ超!実際に食べたからこそ伝わるリアルな評価は必見です。明日のごはんの参考にぜひチェックしてみて。
【INDEX】
▶あのラーメンコンテストの審査員2名が信州上陸!
▶ふたりが食べ歩いた12店舗をご紹介!
●【田中’s 第1位】浅間食堂(小諸市)
●【田中’s 第2位】たれ家 ハル八(諏訪市)
●【尾瀬’s 第1位】まつ乃(松本市)
●【尾瀬’s 第2位】鍾馗(長野市)
●らぁめん ごっつ(長野市)
●胡座屋 小川村店(小川村)
●藤丸商店(佐久市)
●主水(御代田町)
●みそ勝(松本市)
●喜多方らぁめん 喜本(松本市)
●THREE P’S(松本市)
●信州味噌ラーメン 竹屋本店(諏訪市)
あのラーメンコンテストの審査員2名が信州に上陸!
全国きってのラーメン通であり、「TRY(Tokyo Ramen of the Year)」では審査員を務めるおふたりが2023年~2024年にかけてオープンした新店をジャッジ!
【「TRY(Tokyo Ramen of the Year)」とは?】
ラーメンに造詣の深い審査員らが、1年かけて審査対象エリアとなる東京・神奈川・千葉・埼玉のラーメン専門店を食べ歩き、新店と名店に部門を分けて、それぞれ味のジャンル別に投票し、その総合得点をランキング形式で発表しているコンテスト「TRY(Tokyo Ramen of the Year)」。2000年よりスタートし、本年度で発足から25年目を迎えます。
◇田中一明(ラーメン官僚)氏
全国47都道府県のラーメン事情に精通する超ラーメンフリーク。ライフワークはラーメンの魅力の探求とその普及。これまでの実食数は20,000杯を超える
◇尾瀬(ラーメン評論家)氏
関東を中心に日本国内のラーメン店を食べ歩き、ポイントを押さえた秀逸なコメントには定評がある。2024年現在、訪問した店は9,000軒、食べた杯数は14,000杯を超える
ふたりが食べ歩いた12店舗をご紹介!
【田中’s 第1位】浅間食堂(小諸市)
かつて祖父が営業していた麺類食堂を復活させた女性店主が営む「浅間食堂(あさましょくどう)」。祖父の味を再現し、さらに進化させたラーメンはやさしい味わいのスープと自家製手打ち麺が特長です。
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◇田中’s コメント
鳥取県産「大山こむぎ」等を原料に日々打ち込む自家製手打ち麺から放たれる華やかな麦の香りが、着丼した瞬間から宙を舞い、食べ手の鼻腔を心地良く潤す。試行錯誤を重ね、丁寧に作り込まれた出汁の土台の上に、うま味奥深きかえしが重なり、食べ進めるにつれて「日本の四季」のごとく味わいが移ろう。確固たるストーリーを感じる新店離れした傑作だ。
◇尾瀬’s コメント
同店最大のウリは鳥取県産の「大山こむぎ」を使った自家製手打ち麺。強くねじれ、ブリっとした食感を有している。啜るというより噛み締めるという表現がぴったりだ。他方、合わせるスープはじんわりとした主張で麺とのコントラストが面白い。祖父の味を思い出しながら作った醤油、日本酒を巧みに使った塩ともに見事な完成度。今後の飛躍が楽しみだ。
【田中’s 第2位】たれ家 ハル八(諏訪市)
松本の人気店「寸八」と諏訪の人気店「ハルピンラーメン」がタッグを組んだラーメン店。メインで提供されるのは、ここでしか味わえない2店の特徴を活かしたコラボラーメン「寸八ハルピン」とご当地ラーメンです。
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◇田中’s コメント
中信の「寸八」と南信の「ハルピンラーメン」。エリアを代表する2軒の名店がタッグを組んで開発したコラボラーメン。独特の甘辛いうま味が舌上で際限なく拡がる「ハルピン」のタレが凄まじい惹きの強さを発揮し、スープを構成する動物系素材のコクとうま味を、更に引き立たせる役割を全う。このスープを支える麺も、形状・茹で加減共に申し分なし。
◇尾瀬’s コメント
「ハルピンラーメン」×「寸八」という全国のラーメン好きが驚くまさかのビッグコラボ。深みと独特のうま味を有するハルピンのタレを堅固な動物出汁が支える構成が素敵だ。ほんのりとした甘さとピリ辛がマッチし、レンゲを持つ手が止まらない状態に。食感や味の変化を与えるトッピングも好印象。メニュー構成もユニークであり、何度も通いたくなる。
【尾瀬’s 第1位】まつ乃(松本市)
人気店だった「鴨麺あら井」の移転をきっかけにその味を継承しオープンした同店。鴨を使ったスープや出汁のとり方は、店主が試行錯誤し、アップデートしています。繊細さが感じられる一杯に仕上がりました。
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◇田中’s コメント
中信でも指折りの人気店だった「鴨麺あら井」の味と店舗を受け継ぐ形で、同店の常連が開業。鴨肉・昆布・椎茸等の滋味を搾り取りながら、一杯一杯丁寧に創られたスープは、心地良いうま味の残滓が舌上で永らく滞留するフルボディの味わい。麺皿に添えられたわさびも、味わいにメリハリと清涼感をもたらす絶妙なアクセントとしての役割を全うしている。
◇尾瀬’s コメント
「鴨麺あら井」から味を継承し開業。店主は「あら井」の元常連で、鴨への愛も引き継がれた。鴨のうま味あふれるつけ汁や、たっぷりの鴨肉など、食べ手が喜ぶ仕掛けがたくさん散りばめられている。食べている途中、添えられているわさびを加えることで、滋味深い味わいに清涼感がプラスされ、この変化も好ましい。とことん鴨に向き合った逸品と言える。
【尾瀬’s 第2位】鍾馗(長野市)
長きに渡り高い評価を得てきた長野市の名店が事業継承で新たにオープン。丁寧な魚介の出汁のひき方、節とかえしの絶妙なバランスは健在。味や技法は守りつつ、新生「鍾馗」の味が展開されています。
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◇田中’s コメント
北信のエース級店舗。暫く休業していたが、クラファンを実施し、鐘馗をこよなく愛する新店主が営業を継承。本枯節の和風味を広く深く押し出し、かえしの上品な甘みとの合わせ技で立体感のあるうま味を創り出す「鍾馗ならではの方程式」は、新店主の下でも、なお健在。スープ嚥下後に口元を潤す甘美な余韻も、リピーターを量産するトリガーだ。
◇尾瀬’s コメント
本枯節の上質なうま味が鋭く味蕾を刺激。圧倒的な和テイストながらも“ラーメンらしさ”も保持している点が素晴らしい。節系メインのラーメンに見られがちな酸味のカドも皆無。別皿で供されるチャーシューもうま味をしっかりと残した佳作だ。研究熱心な2代目店主とのこと、ブラッシュアップにも大いに期待。また足を運び鍾馗のラーメンを喫食したい。
らぁめん ごっつ(長野市)
豚骨好きなご主人による「ごっつ」が提供するメニューはズバリ、豚骨醤油ラーメン(家系ラーメン)!スープはげんこつ、背ガラ、鶏ガラ、モミジなどを10時間以上炊いた濃厚な豚&鶏スープで、満足度抜群の一杯を提供します。
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◇田中’s コメント
スープは醤油ダレがビシッと効いたパンチある仕上がり。豚骨醤油のストロングポイントであるタレ×出汁の力強さを巧みに表現している。濃厚ラーメン好きに刺さる魅惑の一杯だ。
◇尾瀬’s コメント
豚骨を軸に、鶏ガラ・モミジを丹念に炊き上げたスープは、かえしの後押しも相まって、コク深く風味豊かな仕上がりに。「三河屋製麺」謹製短尺麺の啜り心地も、この上なく良好。
胡座屋 小川村店(小川村)
空き家になっていた小川村の古民家を改装した、白馬村にあるおでんとラーメンの店「胡座屋」の2号店。店主はかつて自身が営んでいたお店で、裏メニューとして提供していた特製ラーメンが1日100杯以上売れていたという伝説を持っています。
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◇田中’s コメント
地鶏、魚介など、天然素材の等身大の魅力を丁寧に表現したスープは、食べ進めるにつれ、味わいが徐々に深化。別皿の魚粉を加えると、テイストが様変わりするギミックもおもしろい。
◇尾瀬’s コメント
まずはロケーションが良い。古民家でゆったりとした時間が流れている。ラーメンは素材の良さを引き出したもの。じんわりと響く鶏の風味とぽくっとした麺の食感が実に好相性だ。
藤丸商店(佐久市)
「イオンモール佐久平」のほど近くにオープン。“すじそば”は関西名物で、牛すじの柔らかく煮込んだ出汁にそばを合わせ、葱や海苔をトッピングするのが特徴です。関西出身の店主が慣れ親しんだ地元の味をベースに、オリジナルラーメンへ仕上げました。
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◇田中’s コメント
牛スジを贅沢に使用したスープは、香味野菜のナチュラルな甘みの後押しも相まって実に風味豊か。スープを過不足なく口元へと運び込む乱切り太麺の佇まいも、堂に入ったものだ。
◇尾瀬’s コメント
牛スジと香味野菜の出汁がほんのりと波紋のように広がる様は見事の一言。仄かな甘みと上品なうま味が心地よい。じんわりやさしい主張のスープと力強い麺が特徴的な一杯と言える。
主水(御代田町)
長野県東信エリアで「とんちき麺」を展開する「株式会社鷹山社中」のセカンドブランドとしてオープンした「中華そば 主水(もんど)」。テイクアウト専門の餃子販売所を併設し、「主水 軽井沢フードファクトリー」として展開されています。
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◇田中’s コメント
リッチな甘みを湛えた鶏清湯スープの中を、麺肌滑らかな平打ち麺が悠然と泳ぐ、朝営業限定メニュー。随所に「ちゃん系」を意識したギミックが配されている点も、特筆に値する。
◇尾瀬’s コメント
朝メニューで楽しめる自家製平打ち麺は店長が朝から手打ちしたもの。均整がとれ、すすり心地も抜群だ。じんわり響く丸鶏のスープも佳作。待合室もあり、お客への配慮も抜かりない。
みそ勝(松本市)
信州味噌と札幌味噌、九州味噌など複数の味噌をブレンドした濃厚な札幌味噌ラーメンで人気の「らーめん三空」「札幌らーめん そらや」を営む株式会社ソラヤが新たに開業する、信州味噌のみを使用した味噌ラーメン店です。
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◇田中’s コメント
動物系ベースの高粘度スープは、啜る度に胃袋に落ちる感覚が実感できるほど、ポッテリと重厚。信州味噌の芳醇な旨みに負けない力強さが互いを引き立て、立体的な味わいを創出。
◇尾瀬’s コメント
信州味噌の甘味を生かしたスープは、マイルドな仕上がり。豚骨などの動物系出汁の支えも上品で堅固だ。ギュッと小麦の詰まった自社製麺もスープに負けないパワーを有した逸品。
喜多方らぁめん 喜本(松本市)
2023年12月にオープンした喜多方ラーメンの専門店。麺は喜多方ラーメン特有の平打ち縮れのピロピロ麺。実際に福島県喜多方市から仕入れているそう。醤油ダレにも喜多方地方の醤油が使用されています。
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◇田中’s コメント
ご当地から離れた松本の地にありながら、喜多方ラーメン御用達の「曽我製麺」の麺を用いるなど、本場志向を貫く姿勢に好感。魚介と塩の相乗効果により、圧倒的なうま味を創出。
◇尾瀬’s コメント
スープは魚介がじんわりと広がり、良質なうま味を知覚できるもの。麺は福島の「曽我製麺」より取り寄せる等、随所にこだわりが見える。今度は背脂ラーメンを頂きたい。
THREE P’S(松本市)
オランダに本店があり、イギリスやアメリカでも高評価の「Men Impossible」監修の植物性ラーメン店が日本初上陸!たっぷりのキノコ類やそばの実などがマッチングした信州らしい汁なし担々麺を味わうことができます。
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◇田中’s コメント
100%植物系素材により構成された、創意工夫の塊。さまざまな野菜が所狭しと盛り付けられた一皿は色彩豊かで、インスタ映え必至。うま味と辛みのバランス取りも見事の一言に尽きる。
◇尾瀬’s コメント
ヴィーガン対応ながらそう感じさせない工夫が素敵。レンズ豆を活用し濃厚さを演出している。太麺もむっちりとした歯ざわりで食べごたえ抜群。蕎麦の実による食感の変化も良い。
信州味噌ラーメン 竹屋本店(諏訪市)
1872(明治5)年創業の『タケヤみそ』の工場・本社を同敷地内に置くタケヤ味噌会館内に2023年12月オープンしました。タケヤみその主力「特醸みそ」を使い、味噌の風味を最大限に生かしたスープは、中太ストレート麺との相性も抜群!
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◇田中’s コメント
信州味噌の香り際立つ、白味噌を使用した味噌ラーメン。口馴染み良好な味噌の味わいは、食べ手を選ばないザ・スタンダード。シンプル・イズ・ベストを地で行く良杯。
◇尾瀬’s コメント
「タケヤみそ」の魅力を敷衍したい、という思いで作られた味噌ラーメン。その狙い通りに魅了されてしまった。なんせ味噌の質が素晴らしい。たっぷり入ったもやしもお得感あり。
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