日常に寄り添うデンマーク伝統のパン「haluta bageri Oiwake（ハルタベーカリー追分）」＠長野県 軽井沢町

《パンを通して北欧の暮らしや文化を発信》

長野県・軽井沢追分の国道18号線沿い。長年使われていなかったレトロなドライブインが、おしゃれな建物に生まれ変わったのは昨年７月のこと。デンマークスタイルのパンを日本に伝えたいと、2011年からベーカリーを営む「haluta」がオープンした複合施設だ。この場所に移転したことを機に、食事パン中心の店にリニューアル。
なるべく農薬や化学肥料が使われていない素材を選び、オーガニック素材も積極的に取り入れながら、15種類ほどのパンを焼いています。「朝食や昼食にふさわしい、すっきりと軽やかな味を目指して、朝仕込んだ生地をその日のうちに焼き上げています」と製造担当者。

北海道産小麦をベースに上田市で無農薬・有機栽培された小麦の全粒粉を２割ほど配合。ストレート製法で小麦そのものの風味を最大限に生かして、生活に寄り添う日常食としてのパンを追求します。

北欧の文化に魅せられ北欧家具の輸入や空間デザインから事業をスタート。デンマークの伝統製法を忠実に再現したパンの味は本格派。

マスカットレーズンが入った「ミュスカ」や、食感豊かな「シードパン」など。

隣接の厨房から次々と焼きたてのパンが登場。

デンマークでは、カンパーニュやバゲットのようなシンプルなパンが主流だとか。

パンには上田市で栽培された石臼挽き全粒粉「ユメアサヒ」と「シラネコムギ」を使い分けています。

「still」は、ベーカリーのほか、冷暖房なしで快適な家を宿泊体験してもらう施設もあり、北欧の暮らしを広める複合施設になっています。

※長野Komachi2024年7月号「パン特集」に掲載されたものです