合言葉は「Farm to table」。松本･奈川産の“おいしいもの”を届ける農家レストランがオープン！「農家レストラン＆カフェ Olu Olu（オルオル）」＠松本市

乗鞍岳をはじめ、山に囲まれたのどかな地域、松本市奈川地区。そんな自然豊かな場所に、今年7月「農家レストラン＆カフェ Olu Olu（オルオル）」が本格オープンします。

奈川といえばそばが有名ですが、花豆などの豆類や保平かぶ（赤カブの一種）、もちきび、トウモロコシ、トマトなど、この地で守られてきた伝統野菜も多数あることをご存知でしょうか。
標高1,200～1,400ｍと農業の限界地域でありながら、北海道のような気候で夏の昼夜の寒暖差が日本一大きいため、奈川で採れる農作物は味が濃く、甘みや旨みがぎゅっと凝縮しているのが特長です。

昨年4月に祖父母から畑を引き継いだ店主夫妻が、「この奈川の土地と気候が作り上げる“おいしいもの”をもっと知ってほしい」と、実際に味わえる場所をカタチにしました。店は昨年11月に閉店した旧･ちゅうじ食堂を譲り受け、家族で店内を改装。現在はプレオープンで営業中です。

メニューは日替わりで、夫妻の畑や地元で生産された旬の新鮮野菜などを使ったランチを提供します。
この日は「新玉ねぎソースのハンバーグ定食」。ウド汁とワラビの酢の物、夏みかんドレッシングサラダ、保平カブの漬け物がセットになっています。ハンバーグのソースやドレッシングもすべて手作り。夏季は夏野菜のピザや、奈川産そば粉のガレットを予定しているそうです。

デザートは「日替パウンドケーキ バニラアイス付」（500円、写真手前）と「そばの実アイス」（350円、写真奥）がいただけます。
この日は地元･奈川の富田ファーム産ブルーベリーを使った、やさしい甘さのパウンドケーキ。今後は野菜のジェラートも提供予定だそうです。

「Norikura Pioneer Roasters」から仕入れた豆で淹れる「オーガニックコーヒー」（500円）のほか、ジュースやノンカフェインドリンクもあります。

〈ドリンクメニュー〉
レギュラーコーヒー　400円
オーガニックコーヒー　500円
信州産りんごジュース　350円
100％オレンジジュース　350円
オーガニックルイボスティー　350円
ビンビール･大　700円

「自分でできることはなるべく自分で」と、店主家族でリノベーションした店内。山小屋のような雰囲気もありながら、『農家レストラン』であることを軸に店作りをしたそうです。今後はゲストハウスとしての営業や野菜の収穫体験もスタート予定です。

「そばだけじゃない、奈川の魅力をもっとたくさんの人に伝えたい」と話す、店主の南さん夫妻。
店名の「Olu Olu」はハワイ語で「心地よい」「満足した」という意味と、「ここに“おる”よ」という地域の方言がかけ合わせられています。

「農場から食卓へ（Farm to table）」。地産地消をテーマに、地元の人も観光客も“心地よい”場所になれるよう想いを込めて。

（こちらの記事は、長野Komachi2024年8月号に掲載されたものです。最新情報をご確認の上、ご利用ください）