編集レポ
・コラム

お店と
スポット

イベント

おでかけ
スポット

新店

NEWS

ビューティー
&ヘルス

Kids
Komachi

LIFE

グルメ

ラーメン

TOP > 長野Komachi

やっぱりこの街が好きだから。今年4月に松本市で誕生した新劇団「シアターランポン」@長野県松本市

公開日:2023/10/27

 東京などに比べ、長野で活動している劇団は少ない(美術館の数は日本一だというのに!)。演劇ファンの私にとって、東京から来る公演もうれしいけれど、やっぱり長野の人がつくる面白い作品がもっと観たい、というのも本音。だから、「シアターランポン」の旗揚げのニュースは、私の心を明るくしてくれるニュースでした。

▲小学校や児童館で上演を続けているアウトリーチ作品『カメレオンの陽気なキャラバン』より(撮影:ホンダアヤノ)

 今年の4月に誕生した同劇団は、まつもと市民芸術館初代館長・芸術監督でもある串田和美氏の呼びかけで結成された劇団「TC(ティーシー)アルプ」出身の、個性あふれる俳優集団。県外から松本に移住し演劇活動をしながら、「僕たちは松本の街に育ててもらったんです」と代表の武居さんは断言します。「個々の理由でTCアルプを離れましたが、皆やっぱり松本が好きだし、お世話になった人たちの顔も浮かぶ。ここで演劇活動を辞めたらもったいないよねと、新しく劇団をつくることに決めました」とも語ってくれました。「松本に生まれた演劇の火を“ランプ”に灯し、その灯を絶やさぬよう挑戦し続けたい」との想いから「ランポン(Lamp On)」と名付けられた同劇団の、にぎやかでちょっぴり悲しい、夢のような世界は、多くの人の心をやさしく照らしてくれるはず。


劇団初の劇場公演『屋根裏のバラエテ』

劇団初の劇場公演『屋根裏のバラエテ』が、11月17日(金)〜26日(日)に上演!松本駅より徒歩1分のビルの、元はライブハウスとして使用されていた空間に期間限定の会場「ランポンシアター」をつくり上演されます。

▲取材時にはまだ何もなかった舞台上。どのような世界が立ち上がるのか楽しみです!

散歩のついでや仕事帰りに気軽に楽しめる、“軽演劇”を体感してみて。詳細は劇団HPをチェック!

 

\稽古場に潜入してきました!/

特定の作家や演出家を置いていない同劇団。どのように作品をつくっているのだろう、と興味津々だったのですが、この日はキャラクターや設定を書いたクジをつくり(上写真右)、クジをひいて出たキーワードをもとに即興で演じてみる、という稽古をされていました。
お邪魔したとき、「付き合ってください!」と告白をされた後の5秒間の、男の頭の中を即興でふくらませているところでした。即興で演じているから、思わぬ言葉が飛び出して稽古場が笑いに包まれます。5秒間の出来事を10分間にふくらませられるのは演劇ならではですね、と伝えると代表の武居さんは「演劇ならではの手法で遊ぶことに関してはプロだと思います」と微笑む。

「稽古場で俳優が思いがけず“演じてしまったもの”や、自分たちの古い記憶の断片みたいなものを拾い集めて作品をつくろうとしています」「他人の頭の中をのぞいているような体験を楽しんでもらえたら」とのこと。


▲劇団員の皆さん

活動していくなかで「演劇の敷居を下げたい」と語る皆さん。従来の劇場という場所での上演にこだわらず、今回のように普段劇場ではない場所に劇場をつくったり、小学校や児童館、ショッピングモールなど、街中のあらゆる場所で作品を届けていく予定なので、見かけたらぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
今後の活動が楽しみです!(編集部・加藤)

※本記事は雑誌「月刊長野Komachi」(2023年10月25日発売号)の内容を転載し、加筆したものです

屋根裏のバラエテ
●日時
2023年11月17日(金)~11月26日(日)
※開演時間はHPを要確認
●会場
特設会場 ランポンシアター
(長野県松本市中央1-1-15 古市ビル4F)
●料金
前売り一般 3,500円
前売り高校生以下 1,500円
※未就学児入場不可
※高校生以下は受付で学生証をご提示ください
※当日券は+500円
●駐車場
なし(近隣の有料駐車場を利用)
●問い合わせ
HP内問い合わせフォームより
●HP
https://lampon.info/

画像・文章の無断転載は固く禁じます。
掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。