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産後ドゥーラ・竹内なつきさんに聞いた「産後ケアってなに?なぜ必要なの?」

公開日:2023/05/11

今回は、「産後ケアってなに?なぜ必要なの?」をお送りします。出産前から産後まで、ママにしっかり寄り添いサポートしてくれる、長野市、北信地域初の「産後ドゥーラ」認定資格を持つ、竹内なつきさん(長野市在住)にお話を聞きました。

今回はちょっと真面目なお話を。
みなさんは「産後ケア」という言葉をご存知でしょうか?
最近は、自治体や民間でも産後ケアのサービスを提供している事業者さんも増えています。
赤ちゃんを預けてママが休養をとったり、育児や赤ちゃんのこと、自分の身体の不安や悩みを相談したり、産後のママの心と身体のサポートをしながら、安心して子育てをしていけるような環境を整えていくための支援が「産後ケア」です。

でも、そもそもどうして今「産後ケア」が必要と言われているのでしょう?

出産・育児を取り巻く環境の変化

産後は赤ちゃんのお世話に追われて、昼も夜もなく、眠れる時間もなくて大変!
それは今も昔も変わらないこと。では、今は何が違うのでしょう?

まず一番の大きな違いは、子育て環境の変化です。
一昔前の日本では、三世代同居が多く、近くに親族も住んでいたり、ご近所とのお付き合いも頻繁だったり、何かあると他の人が赤ちゃんを見てくれる環境がありました。
でも今は核家族世帯が増え、また少子化がどんどん進む中で親族も減少、ご近所付き合いも希薄になってきています。

更には、子育て世代の親世代も働いていたり、その上の祖父母世代の介護をしていたり、なかなか頼れない状況も多くあります。
そうすると、必然的に夫婦だけで子育てをしなければならず、まして働き盛りのパパが仕事が忙しいと、ママのワンオペ育児にならざるを得ないですよね。

このような状況の中では、ママが休む時間を作ることはもちろん、育児について教えてもらうことや、不安を解消することが出来ず、子育てはどんどん辛く感じるものになってしまいます。

ママが満たされることが大切

子育てが辛く苦しいものになってしまうと、どうなっていくのでしょう・・・

出産後は、出産時の傷や身体の痛みもあり、ホルモンバランスの乱れから気持ちも不安定になりがちで、心もとても傷つきやすい時期です。
ただでさえ心身ともに弱くなっている中で、休めない、育児が不安、孤立している・・・などの想いを抱えていては、赤ちゃんに気持ちを向ける余裕なんてとても持てないですよね。

人間は自分が満たされることで、初めて他人に思いを寄せることが出来るのだと思います。
ママのことを大切に思い寄り添える人がいること、育児の経験や知識を持ってママの不安や悩みを分かち合ってくれる人がいることが必要なのです。
ママが安心して過ごすことが出来、気持ちが満たされることで、赤ちゃんとゆっくり向き合える。
その時間や環境を整えること、それが「産後ケア」が必要とされる理由です。

実際に何をしてくれるの?

では、実際に「産後ケア」にはどういったサービスがあるのでしょう?
厚生労働省では、産後ケアの事業内容として、ガイドラインの中で以下の3種類の実施を定めています。

1.宿泊型
 病院や助産所等にて宿泊をしながら産後ケアの提供を受けられます。

2.アウトリーチ型
 ご自宅への訪問により、産後ケアの提供を受けられます。

3.デイサービス型
 病院、診療所、助産所、保健センター等に行き、産後ケアの提供を受けられます。

<ケアの内容>
 ①母親の身体的ケア及び保健指導、栄養指導
 ②母親の心理的ケア
 ③適切な授乳が実施できるためのケア(乳房ケア含む。)
 ④育児の手技についての具体的な指導及び相談

具体的には、宿泊型やデイサービス型は、施設で赤ちゃんを預けて別室で休めたり、助産師さんや栄養士さんなどの専門家による授乳指導や栄養指導などが受けられます。
施設によっては、ママ同士の交流の場を設けているケースもあり、同じくらいの赤ちゃんを育てる友達づくりも出来るかも。

なお、行政サービスとして提供されるものについては、自治体によって利用要件や実施内容が異なります。
ご利用を検討される際は、お住まいの市町村の制度やサービス内容を確認してください。
一定の条件を満たせば、料金の負担なく利用できる制度を設けている自治体もありますので、まずは市町村に確認してみることをおすすめします!

また最近では、行政だけでなく民間の事業者で産後ケアサービスを提供しているところも増えてきています。(私たち産後ドゥーラもその一つです。)
それだけ今の子育て環境は厳しく、家族以外からのサポートが必要だということだと感じます。

産後はもちろんですが、子どもが成長していくにつれ、今度はママの復職や再就職による育児と仕事の両立という局面、育児の子どもの成長と共に新たな課題が生まれてきたり、子育てはお休みがありません。
自分を苦しめてしまわないように、家族だけでなく、その時々で色んなところに頼りながら、子どもの成長に喜びを感じながら子育てを楽しんでいただきたいと思います。


株式会社 le cocon(ル ココン)
代表取締役 / 認定産後ドゥーラ
竹内なつき
第一子を出産後、他県での“孤育て”によって産後うつを経験。
その後、シングルマザーとして一般企業で働きながら子育てをする中で、
自分自身の力で歩むためには、様々な人の力を借りることが何より大切だと実感。
その経験と想いから、同じ苦しさを抱える子育て家族を支える仕事がしたいと決意し、
2019年認定産後ドゥーラの資格を取得、約3年間に50以上の産前産後のママとそのご家族をサポート。より広く、子育ても自分らしさも大切に生きる子育て家族を支えるため、2022年に株式会社「le cocon」を創業。  
自分らしい生き方・孤育ての解消・家族のエンパワーメントの実現を目指したサポートを提供していく。

サポートは完全予約制です。事前にお問い合わせ・お申し込みください。
お問い合わせ・ご相談もお気軽にどうぞ♪
●訪問時間
月曜~土曜9:00~18:00
訪問エリア
長野市とその近隣地域 ※片道40km以上の場合は別途あり
●問い合わせ・予約
HP https://lecocon-fam.com
Instagram @lecocon_fam
Email contact@lecocon-fam.com
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電話 050-5530-1688(受付時間9:00~18:00)

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