9/27(金)9/28(土)長野県の子育てファミリー応援イベント『第5回 Komachi プレママ&ベビーフェス in Nagano 2024』内容をご紹介!@長野市・エムウェーブ
今回のテーマは「産後のパパの関わり方」についてです。出産前から産後まで、ママにしっかり寄り添いサポートしてくれる、長野市、北信地域初の「産後ドゥーラ」認定資格を持つ、竹内なつきさん(長野市在住)にお話を聞きました。
最近、パパの育児への関わり方が大きく変化していると、仕事柄よく感じます。
ひと昔前(私が出産をした15~16年前くらい)は、パパは朝早くから夜遅くまでお仕事で不在、ママのワンオペ育児が一般的だったように思います。
もちろん現在でも、色々な事情でそういった生活をなさっているご家庭も沢山ありますが、そんな中でも「少しでも育児に関わろう!」とがんばっているパパ達が増えているように思います。
“イクメン”という言葉すら、もう死語になりつつあるようにも感じるほど、パパの育児への意識は高まってきているのではないでしょうか。
2022年には、企業の育休取得確認が義務化され、今後はパパの育休取得率も上がっていくことが予想されます。制度としても、育児へのパパの必要性が重要視されていることが示されています。
一方で、「関わりたいけど何をしていいかわからない」というパパや、「何からやってもらえばいいかわからない」というママの声もよく耳にします。
そこで今回は、特に産前産後、どのような場面でパパの力が必要になるのか、いくつかご紹介したいと思います。
◇お家のこと
特に第一子で、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話はちょっと不安…というパパには、まずはお家のことをお願い!
〈お料理、ご飯の用意と片付け〉
妊娠後期の大きなお腹や産後の身体には、キッチンに立ってお料理や洗い物をするのは、かなりの負担。
お料理が苦手なパパには、盛り付けや食事(食器)の上げ下げ、洗い物をしてもらえるとママは助かります!
〈お洗濯〉
お料理と同じく、洗濯機から洗濯物を取り出したり、竿に干したり、下から物を取って上に干して、という上下運動も産前産後のママの身体には結構キツいもの。
大変な時期は乾燥機などにも上手に頼りながら、干したり畳んだりをお任せできると嬉しいですね♪
〈お掃除、お部屋の片付け〉
言うまでもなく、お掃除は全身運動なので、やっぱり身体に堪えます。かと言って、散らかったお部屋やホコリのある中は居心地が良くないですよね。
お掃除が辛いママに代わって、ぜひパパにしてほしい家事の一つです。
代表的なものを挙げましたが、家事と一言で言っても、その内容は本当に様々。ご出産後にいざやろうと思っても、意外と難しいものです。もしこれからご出産を迎えるようなら、ぜひお二人で相談をしながら、出来そうなことからトライしてみてください!
◇子どものこと
育児でもパパが大活躍の場面はたくさんあります。その一例としてご提案です。
〈赤ちゃんの沐浴〉
ちょっとハードルが高く感じるかもしれない赤ちゃんの沐浴。でも、パパの手はママより大きくて力もあるので、赤ちゃんを安定して支えることができます。
しゃがんだ体勢で行ったり、3Kg前後の赤ちゃんを片手で支えての沐浴は、ママにとって大変なお世話の一つです。ぜひパパにお願いしたいところ。
また、パパにとっても赤ちゃんと二人だけの貴重な時間にも。やわらかくて可愛い赤ちゃんとの触れ合いを楽しんでみてくださいね♪
沐浴の方法については、産院の助産師さんや看護師さんに教えてもらったり(もちろん産後ドゥーラでも♪)、Youtubeなどにも動画がたくさん上がっているので、ぜひやってみて!
〈赤ちゃんの抱っこや見守り〉
特に新生児期は、ママは産後の身体の痛みや寝不足でボロボロの状態。少しの時間だけでも、赤ちゃんを抱っこしてあやしてたり、ご機嫌だったらそばで様子を見ているだけでもOK。その間、ママを休ませて(眠らせて)あげてください。
「そんなこと?」と思うかもしれませんが、ママは信頼できる人に赤ちゃんを任せられることで、はじめて心身ともにゆっくり休むことができるのです。
“母乳をあげること以外はパパでもできる!”と思って、一人で赤ちゃんの面倒をみる時間を作ってみて。きっとパパの自信にも繋がるはず!
〈上の子の遊び相手・お世話〉
すでにご兄弟がいる場合には、上の子の相手はぜひパパに!
ママは、赤ちゃんのお世話に追われることで、今まで沢山できていた上の子の遊び相手やお世話をすることができず、悲しく思ったり自分を責めていることがとても多いです。
また上の子も、今までのようにママが構ってくれないことをとても寂しく感じています。
そこでパパの出番です!上の子と体を使って沢山遊んであげてください。ワガママも出来る限り聞いてあげて、沢山甘えさせてあげてください。
時には「ママじゃなきゃイヤ!」と泣かれることもあるかもしれません。そんな時は、パパママ交代して、パパが赤ちゃんを、上の子にママとの時間を作ってあげてほしいと思います。
赤ちゃんが生まれた後の上の子のケアはとても大事です。「赤ちゃんが生まれても、自分はパパとママに愛されているんだ、大切にされているんだ」と思えるように、今まで以上にいっぱい向き合ってあげてください。
◇ママのこと
そして、一番お願いしたいこと、でも一番疎かになりがちなのが、ママのことです。これはひとえに、ママの話を聞いてあげてほしい、ということです。
簡単そうですが、意外と見落としがちなことなので、ぜひパパの心に留めてほしいことのひとつです。
産後のママの多くは、パパがお仕事などで不在の間、とても孤独を感じています。大人と話をする時間も少なく(あるいは全くない場合も)、赤ちゃんの成長を感じた嬉しさや、不安、自分の気持ちを伝える相手がいないのです。少しずつでも、そんな時間が積み重なると、本当に辛くなってしまうのです。
もちろんパパもお仕事などで疲れて帰宅されることと思います。1日10分でもいいので、ママの話を聞いてあげる時間を作ってください。そのほんの少しの時間が、ママにとっては自分に戻れる唯一の時間になることと思います。
ママのご出産後、パパにしてもらえたらいいな、と思うことを色々と考えてみました。でも、ここに挙げたことはあくまで一例です。
そのご家庭ごと、必要なことやママとパパが分担できることは違うはずです。
大切なことは、赤ちゃんのいる新しい生活を思い描きながら、お二人で沢山話し合うこと。そして、お二人とも抱え過ぎないこと。
育児は産後の数ヶ月で終わることではありません。お二人で話し合いながら生活を作っていくことが、長く続く子育ての基盤となります。
ママとパパが協力しながら(時にはぶつかり合いながら?!)“家族の生活”を作り上げていってほしいと思います。
竹内なつきさんに聞いた、「産後のパパの関わり方」はいかがでしたか?育児のフォローと合わせて、気持ちを楽にするお手伝いをしてくれる「産後ドゥーラ」に頼ってみるのもいいかもしれませんね。次回もお楽しみに!
一般社団法人ドゥーラ協会
認定産後ドゥーラ
le cocon(ル・ココン) 竹内なつき
大学卒業後、約20年間、長野市の一般企業に勤務。「女性を支える仕事をしたい、人に尽くすことのできる仕事をしたい」という思いから資格を取得、退社後に産後ドゥーラとして独立、2019年「le cocon」をオープン。現在、高校生のお子様がいらっしゃるお母さん。
『産後ドゥーラ』は完全予約制です。事前にお問い合わせ・申込みください。
●訪問時間
平日9:00~18:00 ※土・日曜、祝日は要相談
●訪問エリア
長野市内より片道1時間程度 ※片道40km以上の場合は別途あり
●問い合わせ・予約
電話 050-5372-7664(受付9:00~18:00)
※サポート中など応答できない場合はコールバックします
予約メール ntakeuchi.doula@gmail.com
●HP https://le-cocon.amebaownd.com/
※HPからもお申し込みいただけます
●Instagram @doula_natsuki.takeuchi
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