東京から松本へ「mealstop（ミールストップ）」ひとりでも時間を気にせず定食＆お酒を楽しめる店に＠長野県松本市

縁もゆかりもない土地に感じた魅力と可能性

「松本の街と人。そこに惹かれて移住を決めました」。
東京で食堂を営んでいたハルカさん。2022年10月に松本を訪れ、ひと目で気に入り移住を決めたといいます。縁もゆかりもないどころか、知り合いもいないこの土地に単身で乗り込むなんて…。勇猛果敢、かっこよすぎます。

「いつかは自分のお店を持ちたいと思っていたので、東京でも物件を探してはいたんです。でもなかなか良いところが見つからなくて」。東京じゃなくてもいいかな、むしろ東京じゃない方がいいのかもと思いはじめていた時に訪れたのが松本でした。
「それまでは、長野県って田舎っていうイメージしかなくて（笑）。でも松本は全然違う。飲食店もたくさんあるし、外食文化も根づいていた」。探していたのはこの地だと、松本に移住することを決めたのだそう。

ハルカさんのルーツは実家の家庭料理。料理を作ることが好きで調理の専門学校を卒業し、飲食の道へ。

お店を開く前に、まずはコミュニティづくり。松本中心部にある2カ所の飲食店を掛け持ちでアルバイトをしながら、人脈づくりと情報収集に励む日々を送っていたというハルカさん。「そうやって1年くらいは基盤を作るつもりでいたんですが、思いのほか早くに良い物件が見つかって」、2023年4月にオープンしたのがここ「mealstop」。

国道143号・善光寺街道沿いに佇む「mealstop」。

日替わりで2種類から選べるメイン、副菜5品などが付く定食（ランチ1,400円、ランチタイム以外は1,500円）。

ナチュラルワインはグラス1,100円〜。

定食とちょっとしたお菓子、そしてナチュラルワインが楽しめる店です。「どの時間も定食やお酒を楽しんでいただけるように通し営業をしています。15時以降はアテもご用意し、サクッと寄っていくもアリ、ゆっくりしていくもアリ、その人のお気に入りの使い方を見つけてくれたらうれしいです」。定食、アルコールメニューは営業中いつでもオーダー可能なこともうれしい。

「店名はラフに寄れる食事の停留所という意味。お酒一杯でもお茶だけでも気軽にふらっと入れるような、そんなお店にしたいと思っています」。
近所に住む人が犬の散歩の帰りにビールを一杯飲んでいく、「そんなふうに使ってくれるのがうれしいですね」。単身で松本に移住し、店を構え、料理も接客もひとりでこなす。めちゃくちゃかっこいいハルカさんに会いに、また必ず訪れようと心に誓うのでした。

夜は要予約、5人以上の貸し切りのみ営業。

愛犬･しろまるくん

※この記事は長野Komachi2025年2月号「噂の新店」特集に掲載された記事を再編集したものです。