5月5日のこどもの日は、端午の節句。五月人形を飾り、男の子がたくましく健康に成長することを願う日本の伝統的な行事です。時代が進む中で、現代のライフスタイルに合わせて進化を遂げる五月人形。今年も住宅事情やライフスタイルに合ったさまざまなデザインや種類が登場しています。長野市松代町にある「人形の村田」さんご協力のもと、今年のトレンドやおすすめの商品をご紹介します。

◆大正時代から続く節句人形の老舗「人形の村田」
松代の城下町にある「人形の村田」さんでは五月人形をはじめする、多彩な節句人形を取り扱っている専門店です。一流の甲冑師が伝統的な技法を用いて作成した「本小札(ほんこざね)」から、モダンでおしゃれなデザインまで多種多様な五月人形を販売。近年人気が高まっているコンパクトなサイズのものもラインナップしています。

同店は長野市で唯一の「吉徳大光」の特約店。「人形の久月」や「東玉」といった最高峰の節句人形メーカーも取りそろえています。
◆「人形の村田」監修!2025年最新の五月人形のトレンド
現代のライフスタイルや住宅事情に合わせて、五月人形のトレンドも年々変化しています。以下では2025年最新の人気がある五月人形をご紹介します。
◇省スペースな収納箱飾りが人気!
現代の住宅事情に合わせ、兜や鎧飾りのサイズが小型化される傾向が続いています。特に注目されているのは、収納箱を飾り台として利用する「収納箱飾り」。コンパクトに収納できるため、限られたスペースでもしっかり五月人形を飾ることができます。

◇上品かつ優しい見た目の「木目込」や木で作られた「木製兜」
「木目込人形」は、桐の粉としょうふ糊をつかった伝統的な技法で作られていますがモダンなデザインで、現代のインテリアとも調和しやすい柔らかな見た目と温かみある色合いが特徴です。

「木製兜」は兜や飾り台、弓太刀の全てが天然木を使用したナチュラル素材の兜飾り。兜は全部で3種類。飾り台も3タイプあるため、自分好みに組み合わせを選ぶことができるのも魅力です。

兜の前立てはマグネットで取り外しが可能。付属品で「真田幸村」と「伊達政宗」の前立てがついてくるため、その日の気分でカスタマイズできます。
◇伝統技法「本小札(ほんこざね)」で作られた五月人形
甲冑師が伝統的な技法を駆使してつくる「本小札(ほんこざね)」。職人の技が光る精密な仕上がりは、伝統の美をしっかりと受け継ぎ、長年飾っても飽きのこない価値ある逸品です。

同店では、本小札をはじめ、戦国武将をイメージした豪華絢爛なデザインの兜・鎧飾りを販売しています。
◇愛らしい見た目の「鎧着大将初陣飾り」
現代風の可愛らしいお顔をした「鎧着大将初陣飾り」も人気。勇ましさと愛らしさを兼ね備えているのが特長です。

伝統的な五月人形とは少し異なる温かみのある雰囲気を持ち、リビングや子供部屋にも似合います。
◆五月人形の隣に飾るサイドアイテム「名前旗」&「つるし鯉飾り」
五月人形を引き立てる、子どもの名前が入った「名前旗」や「つるし鯉飾り」などのサイドアイテムも人気です。
特に、近年注目されているのが「つるし鯉飾り」です。以前は屋外に大きな鯉のぼりを掲げるのが主流でしたが、住宅環境の変化により、室内でコンパクトに飾れる鯉のぼりの人気が上昇中。鯉のぼりは、子どもの出世や成長を象徴しており、五月人形と並べて飾ることで、一層意味の深い節句飾りとなります。

スタンドにつるすだけなので、省スペース。出し入れも手間がかかりません。
◆ベランダに飾る新しいスタイルの鯉のぼり
かつては庭に立てた大きなポールに鯉のぼりを泳がせるのが一般的でしたが、現在はスペースを気にせず飾れる「お手軽セット」が登場しています。ポールや矢車を省いたシンプルな設計で、ベランダや室内でも飾ることができるのが特長です。

2階のベランダから庭にロープを渡し、タペストリーのように5色の鯉のぼりを飾る新しいスタイルは、手軽に楽しめるだけでなく、現代の住宅環境にもぴったり。また、室内に飾るのもおすすめ。吹き抜けのある一軒家や、広いリビングがあるご家庭など、インテリアとしても映える飾り方です。
2025年の五月人形は、伝統的な職人技が光る逸品から、現代のライフスタイルに合わせたモダンなデザインまで、コンパクトなものがトレンド。兜や鎧飾りに加え、名前旗やつるし鯉飾りなどのサイドアイテムを組み合わせて、家族の大切な節句飾りを楽しんでみてください。
「人形の村田」さんでは五月人形をはじめ、さまざまな節句人形を取り揃えています。経験豊かなスタッフが親切丁寧にアドバイスしてくれるので、気軽に質問や相談できます。
また、上信越自動車道長野ICから、車で8分とアクセスも抜群。商品を購入することで、高速道路料金の一部を補助するサービスもあるため、遠方の方も来店しやすいです。端午の節句に合わせて、「人形の村田」さんに訪れてみてはいかがでしょうか。
以下では、「人形の村田」さんに監修していただき、五月人形に関する基礎知識や歴史を解説!
知っておくとタメになる豆知識なども合わせてご紹介します。
◆五月人形の歴史と飾る意味
◇五月人形の起源とは?
五月人形の歴史は平安時代にまで遡ります。当時、鎧や兜を用いて子どもの健康と安全を祈願したことが始まりです。その後、武家文化の影響を受け、江戸時代には男の子の誕生を祝う「端午の節句」として定着しました。兜や鎧には厄除けの意味が込められており、現在でもこの習慣は続いています。
◇現代の五月人形が持つ意味
現代においても、五月人形は単なる飾り物ではなく、子どもが健やかに成長し、困難に打ち勝つ力を象徴する”お守り”としての意味があります。また、家族で受け継ぐことで、代々の絆を大切にし、伝統を次世代に伝える役割も果たしています。
◆五月人形を購入するベストタイミングは?
五月人形は3月中旬から4月の初旬までに購入するのがおすすめです。
職人が丁寧に作る工芸品なので、大量に生産することができません。そのため、人気の商品が売り切れてしまう可能性も少なくありません。購入を検討する際には、早めがベストです。飾るタイミングは、春分過ぎから4月の中旬までに飾ります。
◆五月人形の「内飾り」と「外飾り」
五月人形には、室内に飾る「内飾り」と、屋外に飾る「外飾り」があります。「内飾り」は主に兜や鎧などの防具で、一般的に五月人形と言われると、こちらを連想する方が多いのではないでしょうか。一方で、「外飾り」は鯉のぼりや武者絵幟(むしゃえのぼり)などのことで、新生児の成長や出生を願って飾られます。

(にんぎょうのむらた)
●住所
長野県長野市松代町松代357
●営業時間
9:00~18:00
●定休日
不定休
●電話番号
026-278-2449
●FAX
026-278-8805
●駐車場
あり
●HP
https://ningyo-murata.jp/
●SNS
●備考
2/26(水)~4/29(火)にかけて「ながの東急百貨店 別館シェルシェ 3階 イベントステージ」にて「五月人形展示販売会」を開催。
「ながの子育て優待パスポート」利用対象店(本店のみ)
クレジットカード、QRコード決済可
掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。